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2017 Fiscal Year Annual Research Report

Global knowledge transfer network of production system

Research Project

Project/Area Number 17H07138
Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

徐 寧教  東洋大学, 経営学部, 助教 (40802244)

Project Period (FY) 2017-08-25 – 2019-03-31
Keywords国際経営 / 知識移転論 / 自動車産業 / 海外生産
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、企業の競争力の源泉となる知識をグローバルに活用するためのグローバル知識移転ネットワークの特徴と効率性を明らかにするためのものである。平成29年度に実施した研究としては、論文2本と学会発表1回がある。4月に発表された論文は「Knowledge Network of Toyota: Creation, Diffusion, and Standardization of Knowledge」という題目で、Annals of Business Administrative Science16巻2号に収録された。この論文はトヨタ自動車の知識移転ネットワークの構造について研究した論文である。トヨタ自動車が国内で車の生産を行いながら想像した知識を国内でどのように移転して活用するかを記述した論文であり、国内の知識移転ネットーワクの構造を明らかにした。またグローバル知識ネットワークの構造を理解するために必ず研究されるべき部分であった。8月に発表した論文は「Organizations for Global Simultaneous New Model Launching」という題目で、Annals of Business Administrative Science16巻4号に収録された。この論文はトヨタ自動車と現代自動車が新しい新車種を投入する際に量産開発から生まれる知識をどのように海外に移転するかを比較研究したものである。それを通じて、グローバル知識ネットワークの一面を理解することができた。最後に学会発表としては、第90回の国際ビジネス関東部会で「日韓自動車会社の知識移転ネットワークの構造比較」というタイトルで発表を行った。この発表では、未完成ながらトヨタと現代、両社のグローバル知識ネットワークの構造を比較することを試し、それに関する研究者のコメントをいただいた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成29年度においては、当該研究テーマにおいての既存データを整理して論文にすることを行った。その結果2本の論文を出版することができた。またそこから得られた知見を元に学会発表を行い、そこから多くのコメントをいただいた。そのコメントの元に研究の枠組みに関してさらなる修正を試みた。修正の際には、文献調査を行った。知識移転の理論に関する先行研究を調べて既存のフレームワークの精緻化を進めた。知識移転の理論だけではなく、ネットワーク理論や自動車産業に関する理論にも関心を拡張してきた。理論的進捗とともに現実におけるデータの収集も進めている。29年度にはインドにおける日系自動車会社および部品会社を調査した。そこで新しいデータを取り入れてそれを元に新しい研究を進めよとしている。またこの調査を通じて今後収集するべきデータが明らかになってきた。インドでの調査をパイロット調査として、今後の調査に生かしていく。しかし進捗が遅れている部分もある。当初の計画では自動車産業におけるマクロデータを分析することで研究の理論的土台を作ろうとしていた。しかしマクロデータに関する統計的な結果は出なかった。よって、グローバル自動車産業に関するデータは記述統計の側面でしか使用しないことにした。また今年度においては、日本と韓国の本国工場および知識移転に関連する組織をインタビューすることができなかった。しかしこれに関してはすでに計画を立てており、実行していく計画である。
総合的に評価すると、現在まで研究はおおむね順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

今年度の研究活動においては、1)理論的探索を通じた探索と理論的枠組みの完成、2)パイロット調査から得たデータと経験を元にインタビュー調査を継続してデータを収集、3)理論的枠組みと調査から得られたデータを総合して研究を完成の3つを主な方向性とする。
理論的探索と理論的枠組みの完成に関しては、前年度通りに先行文献調査を行う。前年度の調査により理論的な背景を把握し、それを元にパイロット調査も行っている。よって、今年度の先行文献レビューは最終的な論文の完成形をイメージしながら実施する。
インタアビュー調査においては、トヨタと現代自動車の国内、海外生産拠点を中心に行う。生産拠点だけではなく、生産知識の移転と関係のある組織ともインタビューを行う。具体的にはトヨタの堤工場、田原工場の調査を行う。またトヨタからの委託生産を行っているトヨタ自動車東日本の工場も訪問調査する。トヨタの海外工場においては、アメリカのケンタッキー工場とヨーロッパのイギリスとチェコ工場の調査を予定している。現代自動車に関しては、国内の蔚山工場と牙山工場を海外ではアメリカのアラバマ工場、ヨーロッパのチェコとスロバキア(起亜自動車)の工場への訪問調査を予定している。さらに現代自動車においては、引退した生産関連役員へのインタビュー調査も予定している。
完成した理論的枠組みと収集されたデータを元に学会発表と論文執筆を予定している。学会発表は、国際ビジネス学会の全国大会を予定している。論文に関しては、国内学術雑誌と海外の学術雑誌の両方を目指している。国内においては「組織科学」に論文を投稿する。海外の雑誌に関しては、International Journal of Technology Management誌への投稿を目指す。

  • Research Products

    (3 results)

All 2017

All Journal Article (2 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results,  Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Knowledge Network of Toyota: Creation, Diffusion, and Standardization of Knowledge.2017

    • Author(s)
      Suh, Y.
    • Journal Title

      Annals of Business Administrative Science

      Volume: 16(2) Pages: 91-102

    • DOI

      https://doi.org/10.7880/abas.0170126a

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
  • [Journal Article] Organizations for Global Simultaneous New Model Launching.2017

    • Author(s)
      Suh, Y.
    • Journal Title

      Annals of Business Administrative Science

      Volume: 16(4) Pages: 177-188

    • DOI

      https://doi.org/10.7880/abas.0170405a

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
  • [Presentation] 日韓自動車会社の知識移転ネットワークの構造比較2017

    • Author(s)
      徐寧教
    • Organizer
      国際ビジネス研究学会関東部会第90回

URL: 

Published: 2018-12-17  

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