2018 Fiscal Year Annual Research Report
The archaeological study of Buddhist temples in silk road using the non-destructive method: Focusing around Ak-Besim site
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17H07175
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
ナワビ アハマッド矢麻 早稲田大学, 會津八一記念博物館, 助手 (60802882)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | アク・べシム遺跡 / 仏教寺院 / GPR探査 / シルクロード / 非破壊的手法 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、ベルンシュタム発掘寺院を含むラバトにおいて測量・GPR探査を実施した。 対象とした寺院はロシア人考古学者ベルンシュタムによって発見されたものであり、唐代に築かれた都市内に立地するという点で中央アジアにおいて特異である。ベルンシュタムの報告には寺院の大まかな位置と出土遺物が掲載されており、仏教関連遺物については前年度に資料調査を実施している。 調査は10~11月の農閑期に行い、地形測量とGPR探査を行った。測量は二つの手法を組み合わせて実施した。一つはUAVを用いた写真測量であり、もう一つはレーザースキャナーを用いた測量である。両手法それぞれの特性を活かし、広範囲にわたるラバト地区全体と、仏教寺院地区の詳細な地形を記録した。 GPR探査では、衛星写真から明らかにした仏教寺院の位置を、実地でGPSを確認しながら明示し、明示した範囲を網羅するように実施した。使用するアンテナの中心周波数は500MHzであり、地表下約3m までの状況の把握が可能である。探査成果を正確に測量図に当てはめるために、探査区の形の測量も実施した。探査により、ベルンシュタム寺院の建造物の壁や床面、伽藍配置や地表面からの深さが明らかになった。測量によって寺院の範囲が微高地になっている点が把握できた。GPRの成果はベルンシュタムの調査とも整合し、過去の発掘調査トレンチの痕跡も把握できた。衛星写真による分析、測量とGPR探査を組み合わせることにより、非破壊で仏教寺院の位置や伽藍配置を捉えることが可能となった。成果は2019年度にまとめ、報告する予定である。 以上の調査はキルギス国立科学アカデミーの許可・協力の下で実施した。GPRや三次元レーザースキャナー等の機器は、早稲田大学文学部考古学コースが所有する機材を使用した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)