2018 Fiscal Year Annual Research Report
Working memory binding in individuals with intellectual disabilities
Project/Area Number |
17H07215
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
大井 雄平 常葉大学, 教育学部, 助教 (40802997)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / 実験系心理学 / 知的障害 / ワーキングメモリ / 情報統合 / クロスモーダル / 記憶 / 発達障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
ワーキングメモリとは、課題を行っている間にそれを成し遂げるために必要な情報を一時的に保持する記憶のことである。ワーキングメモリは日常生活および社会生活に重要な認知機能であると同時に、知的障害児・者においては、その脆弱さが指摘されている。本研究では、知的障害児・者におけるワーキングメモリの特性を明らかにすることを目的とし、特に統合された情報の保持に注目して検討を行う。 最終年度である本年度は、クロスモーダルな情報統合に関する知的障害児・者のワーキングメモリ特性を検討した。知的障害児・者を対象に、視覚情報と聴覚情報を統合し保持することが求められるワーキングメモリ課題を実施した結果、知的障害児・者では予め統合された情報を保持することと比べて、個別に呈示された視覚情報と聴覚情報を統合し保持することに困難を示さなかった。また、知的障害児・者は個々の情報を保持することと比べて、統合された情報を保持することに困難を示さなかった。以上のことから、知的障害児・者のワーキングメモリでは視聴覚情報が比較的に上手く統合・保持されている可能性が示唆された。本研究では、研究期間を通して、ワーキングメモリにおける情報統合という観点から知的障害児・者のワーキングメモリ特性に関する新たな知見を得ることができた。これらは知的障害児・者に対する理解の進展に貢献するものと考えられる。今後はさらなる理論的検討を進めるとともに、得られた知見を実践につなげていくことが求められる。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] The relationship between the superior frontal cortex and alpha oscillation in a flanker task: Simultaneous recording of electroencephalogram (EEG) and near infrared spectroscopy (NIRS)2018
Author(s)
Suzuki, K., Okumura, Y., Kita, Y., Oi, Y., Shinoda, H., Inagaki, M.
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Journal Title
Neuroscience Research
Volume: 131
Pages: 30-35
DOI
Peer Reviewed
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