2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Japanese Edition of Anthologies of Tang Dynasty
Project/Area Number |
17H07246
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
富 嘉吟 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 研究員 (00802696)
|
Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
Keywords | 和刻本 / 唐代文学 / 漢籍 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は原本調査の結果を踏まえ、特定の和刻本唐人別集について研究を行っている。具体的な活動として、以下のようである。 1、徳川林政史研究所が所蔵する『尾州御留守日記』の原本を調査し、尾張藩明倫堂刊行の『曲江張先生文集』に関する新たな資料が発見された。この資料を整理した上で、「尾張明倫堂刊本『唐丞相曲江張先生文集』をめぐって」という論文を発表した。 2、那波本『白氏文集』を利用して『文苑英華』及び校記に於ける『白氏文集』諸本の利用状況を考察し、その研究成果を「第十九届唐代文学年会」(2018年8月)にて発表し、中国の研究者から有益な意見をもらった。 3、和刻本唐人別集の刊行歴史を整理し、「立命館大学ライスボールセミナー」(2018年5月)にて「唐詩伝来:恵萼から市河寛斎まで」というテーマで講演した。 4、金程宇氏が編纂した『和刻本中国古逸書叢刊』の巻頭に収録されている同氏の序文を翻訳した。この叢書は出版されてから日中両国の研究者に好評を博し、和刻本漢籍研究の発展を推進することが大いに期待されているが、中国語のみで書かれているので、日本の研究者にとってはかなり不便である。本訳文を通じて、中国の研究者が考案する今後の和刻本研究の進むべき方向に関する意見を紹介した。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)