2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of cell penetrating peptide utilizing the charactaristic of disubstituted amino acid
Project/Area Number |
17H07269
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Research Institution | Osaka University of Pharmaceutical Sciences |
Principal Investigator |
加藤 巧馬 大阪薬科大学, 薬学部, 助教 (20805296)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 非天然型アミノ酸 / ペプチド / 二次構造解析 / ヘリックス構造 / 細胞膜透過性 |
Outline of Annual Research Achievements |
ジ置換アミノ酸を含有するペプチドの二次構造並びに細胞膜透過性の評価と非天然型アミノ酸からなるペプチドのX線結晶構造解析を行った。 ジ置換アミノ酸を含有するペプチドの二次構造並びに細胞膜透過性の評価:昨年までに膜透過に有利に働くとされる塩基性官能基としてアミノ基ないしグアニジノ基を有し、側鎖が環状構造を取っている新規ジ置換アミノ酸を合成している。また、そのアミノ酸をアルギニンと組み合わせることで高い膜透過性を示すことを期待したペプチドの合成も行っていた。本年度は、CDスペクトル測定による溶液中でのペプチド二次構造評価と、培養細胞を用いた細胞膜透過性評価や細胞毒性試験などを行った。評価の結果、ジ置換アミノ酸を含有するペプチドは10残基という比較的短い鎖長であっても、天然のアミノ酸であるアルギニンのみからなるペプチドに比べて、ヘリックス構造を安定して取っていることが明らかになった。また、細胞膜透過性について評価したところ、アルギニンのみからなるペプチドは、細胞との接触時間が長くなるにつれて細胞内取り込み量が減少していたことに対して、ジ置換アミノ酸を含有するペプチドは細胞との接触時間が長くなるにつれて、細胞内への取り込み量が増加することが明らかになった。 非天然型アミノ酸からなるペプチドのX線結晶構造解析:溶液状態の二次構造はCDスペクトルの測定により推定することができるが、固体状態の二次構造をX線結晶構造解析により確認することで、その二次構造についてより正確に論じることができる。ペプチドの結晶化はその鎖長や構成アミノ酸により難易度が大きく異なってくるが、本年度はアスパラギン酸の側鎖をエステル化したポリペプチドの結晶化並びにX線結晶解析を行うことで、非天然型アミノ酸を含有するペプチドのX線結晶構造解析を行った。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)