2017 Fiscal Year Annual Research Report
食物アレルギー原因食品を摂取する子どもを支援する看護師育成プログラムの開発
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17H07275
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Research Institution | Kansai University of Health Sciences |
Principal Investigator |
西田 紀子 関西医療大学, 保健看護学部, 助教 (70803716)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 食物アレルギー / 食物経口負荷試験 / 小児アレルギーエデュケーター / 経験知 |
Outline of Annual Research Achievements |
食物アレルギーの小児は増加している。食物アレルギーの診断、管理のためには、食物経口負荷試験が必要である。食物経口負荷試験はアナフィラキシー発症のリスクを伴う検査であり、医師、看護師の管理のもとで実施されなければならない。しかし、食物経口負荷試験を受ける小児に対する具体的な看護援助は明らかになっていない。 小児アレルギーエデュケーター連絡協議会Aブロック会に対して、研究協力依頼を行い、研究協力者の紹介を受けた。研究協力への同意の得られた対象者は、小児アレルギーエデュケーター14名であった。平成29年12月に、食物経口負荷試験を受ける子どもへの具体的な支援内容を明らかにすることを目的とし、フォーカスグループインタビューを実施した。フォーカスグループインタビューの対象は、1グループ3~4名の4グループであった。許可を得て録音し、録音内容から逐語録を作成し、質的記述的に分析した。分析の結果、3のコアカテゴリーを見出した。第1のコアカテゴリーは「スムーズな負荷食品摂取のための支援」で、第2のコアカテゴリーは「症状の早期発見と確実な対応」で、第3のコアカテゴリーは、「負荷試験の時間を利用したアプローチ」であった。 小児アレルギーエデュケーターの実践している、食物経口負荷試験を受ける小児に対する具体的な看護支援が明らかになった。明らかになった経験知は、食物経口負荷試験を担当する看護師の現任教育に活かすことができると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
食物アレルギーの看護経験豊富な小児アレルギーエデュケーターよりコンセンサスの得られた、小児の食物経口負荷試験を担当する看護師に教育すべき内容を明らかにするため、デルファイ法による調査の準備している。調査票第1版を、小児アレルギーエデュケーターを対象としたフォーカスグループの分析結果から作成した。平成30年5月に倫理審査の受諾予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
小児アレルギーエデュケーター連絡協議会4ブロック会に、研究協力を依頼し、研究協力者の紹介を受ける予定である。研究協力者の同意を得て、平成30年8月に、調査票第1版の調査を実施し、結果分析を行う予定である。その分析結果をもとに、調査票第2版を作成し、平成30年10月に第2回調査を行う予定である。調査結果の分析を行い、経験豊富な小児アレルギーエデュケーターのコンセンサスを得られた、食物経口負荷試験を担当する看護師に教育すべき内容を明らかにする。その内容をもとに、看護師育成プログラム作成を検討する。 また、平成29年度の研究成果は、学会で演題発表を行い、学会誌への論文投稿を目指す予定である。
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