2017 Fiscal Year Annual Research Report
ワーク・エンゲージメントを活用した新卒看護師の離職予防プログラムの開発
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17H07285
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
川内 惠美子 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (90804279)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | ワーク・エンゲージメント / 新卒看護職者 / 離職意思 / 看護師 / 助産師 / チーム / 上司 / 同僚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ワーク・エンゲージメントを活用した新卒看護職者に対する離職予防プログラムの開発を行うことを目的としている。近年、看護の分野において、職場定着との関係があるといわれているのが、ワーク・エンゲージメントである。このワーク・エンゲージメントとは、仕事に関連するポジティブで充実した心理状態を示す。ワーク・エンゲージメントが高いほど離職意思が低いという結果が先行研究で報告されている。このため、離職率が高いとされている新卒看護職者のワーク・エンゲージメントを向上するための対策について検討することを目的としている。 平成29年度は、研究協力者とともに研究計画遂行についての話し合いの場を持つため、複数回の会議を行った。また、研究協力者と文献検討を再度行い、調査票の作成に向けての検討会と修正を重ね、調査票を完成した。兵庫医療大学倫理審査委員会の審査を受け、承認された(承認番号:第17045号)。 研究フィールドとして、A病院に研究協力を依頼し、同意が得られたが、看護部長と話し合いの結果、新卒看護職者のメンタルヘルス等の負担を考慮し、研究計画当初の予定から修正を行う必要があった。具体的には、調査開始時期を平成30年3月に予定していたが9月に変更となり、調査回数も6回予定していたが3回となった。これに伴い、就職を希望している看護大学生を対象に入職前のアンケート調査を予定していたが、困難となったため、大学生への調査内容を平成30年9月の調査内容に含めることとし、入職当初を思い起こして回答して頂くこととなった。 また、計画修正に伴い、研究施設を3か所に拡大することとなったが、他2病院についても研究協力を依頼し、同意を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画の変更はあったが、遅れてはいないため、調査が順調に遂行するよう計画的に行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力施設との調整により、入職時の新卒看護職者のメンタルの状況をふまえて、研究計画立案当初の研究計画を変更することとなった。研究対象者にとって、不利益を与えないよう倫理的な配慮を行いながら、実現可能性を考慮し、今後も研究計画の修正が必要となってくる可能性も考えられるため、研究協力施設の研究担当者と綿密に連携をとりながら、研究計画が遂行できるように努める。
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