2018 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of combined transcranial direct current stimulation and aerobic exercise on neuropathic pain in patients with spinal cord injury
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17H07287
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
佐藤 剛介 畿央大学, 健康科学部, 研究員 (70807007)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 経頭蓋直流電気刺激 / 有酸素運動 / 疼痛閾値 |
Outline of Annual Research Achievements |
実験1では,健常者を対象に経頭蓋直流電気刺激(Transcranial direct current stimulation:tDCS)と有酸素運動(Aerobic exercise:AE)との併用介入の鎮痛効果を検証した。実験には10名が参加し,条件1:tDCSのみ,条件2:偽tDCS+AE,条件3:tDCS+AEを設定した。tDCSは左側一次運動野に対して陽極刺激を20分間行った。AEは,ペダリング運動を中強度で実施した。評価項目には,圧痛閾値(Pressure Pain threshold:PPT)と課題前後で安静時脳波を閉眼状態で3分間測定し,疼痛感受性の指標であるPeak alpha frequency(PAF)を求めた。PPTは,開始前・開始から5・10・15・20分,終了後15分経過時点で測定した。結果は,PPTの変化率が開始後5・10分の時点で条件3が他の条件より有意に高かった。15・20分の時点では条件2・3が条件1より有意に高い変化率を示し,条件3が最大であった。PAFは条件2と条件3において後頭領域においてのみ課題後に有意に増加した。これらの結果からtDCSとAEの併用介入は,他の条件よりも早い時点で高い鎮痛効果を発揮することが示唆され,本研究の併用介入によるPAFの増加は疼痛閾値の増加に関連した可能性が考えられた。 実験2では,神経障害性疼痛を有する脊髄損傷者2名を対象にtDCSとAEの併用による鎮痛効果を検証した。実験1と同様の手順で行い,AEはローラー上で車椅子駆動を行った。結果は,tDCSとAEを併用した条件で最も高い鎮痛効果を発揮することが示され,安静時脳波活動ではすべての条件でα帯域のパワー値の増加が認められた。しかし,実験2ではtDCSを使用できる脊髄損傷者をリクルートできず,十分な実験参加者数で検証できなかった点は限界点と考えられる。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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