2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of enantioselective multi-dimensional HPLC systems for searching biomarkers with chiral metabolomics of metabolic-related amino acids
Project/Area Number |
17H07299
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
古賀 鈴依子 福岡大学, 薬学部, 助教 (20804545)
|
Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
Keywords | キラルアミノ酸 / 代謝関連アミノ酸 / 光学分割 / 多次元HPLC |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、代謝関連アミノ酸の網羅的キラル識別分析を実現するため、分析対象をオルニチン及びホモシトルリンへと広げ、多次元HPLCを用いる高選択的分析法の開発を行った。 シトルリンおよびホモシトルリンを分析対象とする二次元キラルHPLC分析法の構築に際しては、一次元目に微粒子充填型ODSカラム(内径1.0 mm、全長250 mm)を用いた。二次元目の光学分割については生体内の夾雑成分との良好な分離が可能であったKSAACSP-105Sカラム(内径1.5 mm、全長250 mm)を選択した。構築した二次元キラルHPLCシステムは相関係数0.9999以上の直線性を示し、再現性及び回収率についても良好な結果が得られた。ヒト血漿、尿の分析を行った結果、血漿中にL-ホモシトルリン及びL-シトルリンが、尿中にL-ホモシトルリン及びD,L-シトルリンが明瞭に認められ、シトルリンの%Dは7.3%であった。 二次元HPLCによるヒト臨床検体分析において、夾雑成分の影響を受ける試料が存在したため、更に高選択的な分析法として三次元HPLCシステムを開発した。分析対象はシトルリン、ホモシトルリン及びオルニチンとした。一次元目の逆相分配においては150分以内に、二次元目の陰イオン交換分離においてはそれぞれ60分以内に分析対象のアミノ酸を他の内在性化合物から分離した。三次元目の光学分割にはKSAACSP-001カラム(内径1.5 mm、全長250 mm)を用い、各分析対象アミノ酸について分離度1.96以上の良好な光学分割が得られた。構築した三次元HPLCシステムをヒト臨床検体として血漿及び尿分析へ適用した結果、二次元HPLCシステムを用いた分析では夾雑成分の影響を受けていた試料についても、微量代謝関連キラルアミノ酸の明瞭な検出が可能であり、極めて高い選択性を有する三次元HPLCシステムの構築に成功した。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|