2017 Fiscal Year Annual Research Report
Regulation of tissue morphogenesis by mechanosensor channel Piezo1
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17H07332
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
田中 恵子 (野々村恵子) 基礎生物学研究所, 初期発生研究部門, 助教 (70799246)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2018-03-31
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Keywords | Piezo / 機械的な力 / 組織形態形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
組織や器官の機能的な構造が形成される際に、個々の細胞の挙動はどのような情報に基づいて決定されるのだろうか。細胞に受容される機械的な力はその魅力的な候補と考えられているが、細胞の機械刺激受容の分子メカニズムは明らかでない場合も多く、生体内における機械刺激受容の重要性もまだまだ不明である。研究代表者は、近年同定された機械刺激開口チャネルPiezoに着目し、Piezoがある組織の正常な形態形成に必須であること見出した。本研究課題では、タンパク質であるPiezoと細胞の集合である組織の形態がどのような関係にあるのかを明らかにするために、培養した細胞にてPiezo下流で起こる変化を探索した。その結果、細胞骨格と細胞接着に特定の変化が起こることが判明した。今後、これらの項目についてPiezo遺伝子欠損マウスの組織にて検討を行う。また本研究課題では、生体内や培養細胞にてPiezoの活性化を検出するための系の検討を行った。このような系を使用することにより組織形態形成過程のいつ・どこでPiezoの活性化が起こるかが明らかになると予想され、組織形態形成におけるPiezoの役割の理解が進むと期待する。またこれらの系をPiezoを活性化する機械的な力の検討にも使用する予定である。今後、関連する研究課題を継続することにより、機械的な力とセンタータンパク質Piezo、細胞の応答、組織レベルの変化の関係についての解析を進め、組織形態形成における機械的な力の寄与を明らかにすることを目指す。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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