2018 Fiscal Year Annual Research Report
Advanced neuroimaging for understanding pathophysiology and predicting prognosis in epilepsy
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17H07385
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
曽根 大地 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 脳病態統合イメージングセンター, 研究生 (10802051)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | てんかん / 脳画像 / 側頭葉てんかん / 難治性てんかん / 神経突起画像 / グラフ理論 / 脳機能画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
先端的拡散強調像解析による神経突起イメージング(NODDI)を用いて、33名の側頭葉てんかん(TLE)群と同数の健常群からデータを取得し、MRI陰性・FDG-PET陽性のTLE群での焦点側側頭葉先端部における神経突起密度(ND)低下と、片側海馬硬化群での焦点側ND低下および焦点側海馬に限局した神経突起分散指数(ODI)低下を認めた。特に従来のMRIで病変を認めないTLEでの有意なND低下所見は、今後FDG-PETに並ぶ新たなバイオマーカーとなり得ると考えられ、臨床的にも重要と考えられた(Sone D, et al. Neuroimage Clin. 2018)。グラフ理論を用いた脳画像解析については、特発性全般てんかん(IGE)33例のMRI画像から得られた灰白質ネットワークを健常対照群と比較し、IGE群でネットワークの脆弱性が認められ、かつ複数のアトラスで一貫した結果が得られた。今後のIGEの病態理解へと寄与することが期待される(Sone D, et al. PLoS One. 2019)。更に、27名のTLEにおけるArterial Spin Labeling (ASL)を用いたMRI灌流画像とFDG-PETによる糖代謝画像を発作間欠期で比較し、FDG-PETの方がより広範囲かつ程度の強い異常を検出できることを示した。今後の脳血流・代謝画像の臨床応用(難治性てんかんの焦点同定など)への一指標となり得ると推察された(Sone D, et al. Front Neurol. 2019)。今回の研究によって、様々な先端的な脳画像解析技術がてんかん臨床および病態理解に貢献できることが示唆されたと考える。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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