2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the mechanism of the effect of intermittent hypoxic training using electromyogram frequency component and its persistence
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17H07403
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
丹治 史弥 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 契約研究員 (00804957)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 低酸素環境 / トレーニング / 筋電活動 / パフォーマンス / ランニングエコノミー / 平均周波数 / 走パフォーマンス |
Outline of Annual Research Achievements |
低酸素環境を用いたトレーニングによって様々な競技パフォーマンスへの効果が認められている。しかし、長距離走パフォーマンスへの効果、またその効果の機序については不明瞭なままであった。専門的にトレーニングを行なっている長距離ランナーの走パフォーマンスは、最大酸素摂取量に比べてランニングエコノミー (RE) の改善によって向上すると報告されている。 低酸素環境でのトレーニングによってパフォーマンスへの効果を認めた先行研究では、骨格筋の組織に変化が生じたことが効果の機序である可能性を主張しているが、実際にその変化を明らかにはしていなかった。 以上のことから、低酸素環境でのトレーニングに適応したとき、走行中の筋活動に変化が生じ、REおよび走パフォーマンスが向上すると仮定を立てた。この仮説を実証するために、本研究は、専門的にトレーニングを行なっている長距離ランナーを対象に、低酸素環境におけるトレーニングを実施させ、走パフォーマンス、REおよび表面筋電図の振幅 (RMS) および平均周波数 (MPF) の変化を明らかにした。さらにその変化をトレーニング終了4週間後まで追跡することで効果の持続性を検証した。 その結果、5日間の低酸素トレーニングによって、トレーニング終了1週間後に走パフォーマンスおよびREの向上が認められた。また、RMSには変化が認められないものの、腓腹筋のMPFの有意な低下が認められた。しかし、トレーニング終了4週間後に、それらの変化はトレーニング前の水準へと戻っていることが示された。 以上のことから、低酸素トレーニングによってREが改善し、その結果走パフォーマンスの向上が生じたと推察される。その機序のひとつとして、RMSの変化なしに腓腹筋のMPFが低下したことが要因である可能性が示された。その効果はトレーニング終了1週間後に認められ、4週間後に消失することが明らかになった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)