2018 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルタギングデータを利用した眠り姫メカニズムの解明
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17J01691
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐藤 晃矢 筑波大学, グローバル教育院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Keywords | ソーシャルタギングシステム / オンラインメディア |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の成果は2つある。 1つは、オンラインメディア、特にソーシャルタギングシステムを採用しているシステムに着目し、ユーザーが新たな種類のタグをどのように生成しているのかを明らかにした。これまでの研究から、新たなタグの生み出され方はランダムな過程で記述できることがこれまでに知られている。しかしながら、投稿されるコンテンツ単位で見ると、ランダムな生成則からは外れることが考えられる。例えば、自分の気の向くままに新しい種類のタグを付けることでコンテンツに付与されるタグは増加する、あるいは、他のユーザーから検索されやすいように一般的なタグが付与されることでタグ数が増加する、といったことが考えられる。分析の結果、新たな種類のタグはランダムな生成則からは外れることを明らかにした。また、その傾向はサービスを利用するユーザーのタグを付ける動機により決定され、サービス毎に異なることを示した。この結果を国際会議にて発表を行うことができた。 もう一つは、オンラインメディアにおけるユーザーのふるまいの分析を行い、ユーザーの早期離脱率が非常に高いことを明らかにした。このようなユーザーのサービス継続利用を促すことで、オンラインメディアにおけるユーザーアクティビティはより活発になることが考えられる。そこで、新規ユーザーの離脱を防ぐための介入につながる、早期離脱を予測する新たなモデルの構築を行った。この結果を国際会議にて発表を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オンラインメディアの分析により得られた知見を2編の国際会議論文としてまとめ、出版することができたた。このように、研究の成果が具体的なアウトプットにつながったことから以上のような評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
IOT技術の進歩により、実世界での人のふるまいの取得が容易になりつつある。このため、オンラインメディアの分析により得られた知見や、解析技術を実際の人の振る舞いに対して利用する研究が多数行われるようになった。このように、バーチャルな環境から実世界へと軸足を移すことで、より高いインパクトの研究となることが考えられる。そこで、来年度は、複雑系や情報社会科学で世界トップレベルの研究所 ISI Foundation(Torino, Italy)のData Science and Computational Social Scienceグループと共同研究を行い、これまでのオンラインメディアの分析で得られた知見を実世界の人の振る舞いの分析に活用する事を考えている。
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Research Products
(2 results)