2017 Fiscal Year Annual Research Report
次世代アクセスネットワークにおけるリソース連携協調制御に関する研究
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17J02159
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮鍋 慶介 東北大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Keywords | 光通信 / 無線通信 / 融合ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
既存のインフラを用いたFiWi ネットワークによって構成されるC-RAN に着目し、ネットワーク全体の統一的な連携協調制御方式の設計・開発を目的とする。ここではネットワーク全体のリソースを通信特性・制御方式に応じて高度連携制御する必要があるため制御方式に応じた連携技術の開発、PON が持つ制御機能を活かした連携技術の開発、D2D 通信やV2V 通信などユーザ側で構築する制御困難な移動体ネットワークへの対応を検討する。以上の検討を重点的に行うことで、数理モデルを基にネットワークの最適化や制御プロトコルの開発を実施する。これは既存のインフラの多くがPONと多様な無線基地局で構成されており、本研究においてPON と無線ネットワークの高度融合について一定の実現可能性を示すことができれば、その後の光ネットワークと無線ネットワークの本格的な研究開発を誘起する役割を担うことが期待されるためである。 以上の目的を達成するため、本年度はそれぞれの通信方式の特徴を整理し、通信特性を用いて抽象化することで各ネットワークのモデル化を行った。モデル化を行うことで解析を容易にするとともに、制御機構における各パラメータの詳細な影響を明らかにした。さらに構築した各ネットワークモデルを用いて、それぞれの制御方式を考慮した連携制御技術の開発を行った。これに加え、ユーザ側で構築する制御困難な移動体ネットワークへの対応の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、当初の計画通り、通信方式の特徴を整理し、ネットワークのモデル化を行った。次年度の研究に関しても検討を開始しており、本研究はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は平成29年度に検討した各コア技術をお互いに協調させるための技術をネットワークシミュレータによる実験で評価する。また、消費電力や通信遅延など様々な側面から提案手法の評価を行い、それらの結果からシステムの改善を繰り返し、提案システムの完成度の向上を図る。さらに、システム全体の安定性について検討する。ネットワークの性能をシミュレータによって評価することにより提案システムの有効性を確認し、ネットワーク全体の統一的な制御を可能とする。
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Research Products
(1 results)