2018 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳類卵巣内オートファジー機構の解明による新規原始卵胞数上方制御法の開発
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17J02206
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
渡辺 連 山形大学, 農学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Keywords | 原始卵胞形成 / オートファジー / 生殖能 / マウス / xCT / 卵巣予備能 / 卵巣 |
Outline of Annual Research Achievements |
新生仔期のオートファジー誘導剤投与により上方制御された原始卵胞プールが、性成熟後も高く維持され、生涯を通して産仔数を高めることを明らかにした。また、老齢マウスから得られる卵のクオリティも比較的高く維持されていた。これらの結果をもとに学会発表し、第36回受精着床学会では世界体外受精会議記念賞(基礎)候補演題として発表し、第111回日本繁殖生物学会大会では、優秀発表賞を受賞した。生殖細胞特異的マーカー及び基底膜マーカーを用いた解析により、卵胞形成過程での卵母細胞の生存性向上が、原始卵胞数の上方制御に繋がる可能性が示唆された。これまでの結果と合わせて、Activation of autophagy in early neonatal mice increases primordial follicle number, leading to an improvement in lifelong fertilityとしてBiology of Reproductionに投稿し、現在査読中である。体外培養新生仔卵巣での原始卵胞形成とオートファジー機構の解析に関しては、オートファジー誘導剤の添加培養新生仔卵巣では、対照区の体外培養卵巣に比べ原始卵胞数が高まる傾向がみられたものの、体内環境に比べると著しく低い値にとどまった。解析を進めるためにはさらなる培養系の検討が必要と考えられ、原始卵胞形成を担うトリガー因子の同定にまでは至らなかった。xCT阻害剤投与マウスでの性成熟後の卵巣機能の解析に関しては、xCT阻害剤の投与は新生仔期の原始卵胞数を高めるが、その効果は2ヶ月齢では維持されないことが明らかとなった。これらの結果をもとに、第59回日本卵子学会学術集会と国際学会の51th Annual Meeting of the Society for the Study of Reproductionで学会発表を行った。またxCT欠損マウスの結果と合わせて、Retention of higher fertility in aged cystine-glutamate transporter gene deficient miceとしてBiology of Reproductionに投稿中である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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