2018 Fiscal Year Annual Research Report
Λハイパー核γ線分光法を用いた荷電対称性の破れの研究
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17J02360
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藤田 真奈美 東北大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Keywords | ラムダハイパー核 / ΛN相互作用における荷電対称性の破れの検証 |
Outline of Annual Research Achievements |
大強度陽子加速器施設(J-PARC)のK1.1ビームラインを用いて行う予定であるが、現在その建設が遅れているため、計画にあったように本実験の実施には至らなかった。しかし、実験に用いる検出器群の準備を進める事が出来た。 大強度の2次ビームを用いる実験であり、特に標的下流には大量の荷電粒子やガンマ線が放出される。このような高計数環境下でデータを取得しきるためには、粒子同定用検出器によって効率よく必要なデータだけを取得・処理する事が必須となる。そこで、粒子同定用エアロゲル検出器の試作機を製作した。J-PARC K1.8ビームラインに試作機を設置し、可能な限り本実験に近い条件で性能評価を行い、期待通りに動作することを確かめた。 ハイパー核の質量分光を行うためには入射ビームの運動量を測定する必要がある。そこで磁気スペクトロメータの一部として非常に重要な入射粒子位置測定用ファイバー検出器を製作した。すでに先行研究においてある程度の性能が保証されているが、動作確認と検出器固有の性能の評価を兼ねて東北大学内の研究室において宇宙線を用いて信号確認と橋梁の評価等を行った。結果として、期待通りに動作する事が確かめられた。 また、酸化リチウム標的についても試作を行なっている。密度の大きい酸化リチウムが実験に最適であり、そのために結晶の標的が必要である。市販されている酸化リチウムの粉末を圧縮、高温で焼き固めたのち、融解させて結晶化する特殊な技術により結晶標的を製作する。試行錯誤を重ね、1cm程度の結晶を作ることに成功した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)