2019 Fiscal Year Annual Research Report
メラノサイト-ケラチノサイト間のメラノソーム受け渡し機構の解明
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17J03558
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
丸橋 総史郎 東北大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Keywords | ケラチノサイト / メラノソーム / Rab |
Outline of Annual Research Achievements |
ケラチノサイトに取り込まれたメラノソームは、膜状の構造に包まれており、この中でメラノソームタンパク質は分解を受ける。本年度はまず、このメラノソームが存在する区画を詳細に解析するために、マウス・培養メラノサイトを用いて、Rabファミリータンパク質(Rab1~45)の網羅的局在スクリーニングを行った。その結果、11種類のRabがケラチノサイトに取り込まれたメラノソームの周りに集積することが確認された。次に、この取り込まれた区画で起こる、メラノソームの分解に着目し、一次スクリーニングで残った11種類のRabに関して、メラノソーム分解に影響を与えるものを調べた。この分解活性の評価に関しては、これまでに良い実験系が存在しなかったため、メラノソーム特異的なタグであるM-INKを用いた、メラノソームのタンパク質の分解を評価するアッセイ系を新たに開発した。その結果、Rab7B(Rab42とも呼ばれる)の欠損により、メラノソームタンパク質の分解能が低下することが明らかとなった。さらに、CRISPR-Cas9のシステムを用いたRab7Bのノックアウト細胞株においても、同様のアッセイ系で分解の遅延が見られ、メラノソームの内在性タンパク質であるTyrosinaseとPmelの分解も、同様に阻害されることを発見した。以上の結果から、ケラチノサイトにおいてRab7B/42がメラノソームを含む区画に集積し、メラノソームのタンパク質分解を促進することが明らかとなった。 最後に、この研究成果を論文としてまとめ、Cell Struct. Funct.誌に発表することができた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)