2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17J05066
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
自見 直人 北海道大学, 理学院, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
|
Keywords | 多様性 / 分類 / 深海 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は前年度に引き続き深海域の多毛類のサンプリングを行った。日本各地およびパナマ・アメリカにおいてサンプリングを行った。実行予定であった南西諸島における調査航海に参加し2000 m、5000 mの大深度のサンプルを得ることができた。これらのサンプルについては今後切片標本を作成する予定である。他の得られた標本についても随時観察用切片標本を作成中である。これらの切片を作成後浅海域と深海域での組織構造の比較を行う予定である。 また、課題遂行の過程で得られた成果であるウロコムシ科・タンザクゴカイ科多毛類の分類・系統学的データを2本の論文として査読付き英文雑誌に公表した。本成果は浅海から4500 mの幅広い水深から採集された個体をもとに行った1新属2新種の記載を含む。特にタンザクゴカイ科の新属新種であるSpathochaeta octopodisは生態的・系統的にも興味深い種であり、今後詳細な議論を行うためにはさらなるOTUおよび遺伝子領域の追加が必要であるため今後の課題としたい。また現在ウジムカシゴカイ科、ウミケムシ科、ボウセキウロコムシ科多毛類の成果を3本の論文として査読付き英文雑誌に投稿中である。これら以外にも未知の属・種が多く採集されており、それらの分類学的および系統学的位置を把握するためには今後も継続した研究が必要である。それら分類学・系統学的成果を今後2本の論文として査読付き英文雑誌に投稿予定である。 前年度との成果と合わせると多くの日本未記録の属が記録されており、深海域適応進化を解明する上で重要な情報となる深海性多毛類の多様性・系統関係の整理に貢献した。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)