2017 Fiscal Year Annual Research Report
オーバートレーニングに着目した、新規のトレーニング効率化戦略の構築
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17J05729
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹垣 淳也 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Keywords | レジスタンストレーニング / 筋タンパク質合成 / リボソーム / 酸化ストレス / 炎症反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋力トレーニングは筋量増加の手段として、スポーツ・リハビリ現場で広く用いられている。一方で、過度な頻度で行うとオーバートレーニングに至り効果が低減することが知られているが、そのメカニズムは明らかとなっていない。本研究は、オーバートレーニングによる筋肥大効果減弱メカニズムから着想を得て、新たなトレーニング効率化の手段を確立することを目的としている。 本年度は、オーバートレーニングによる筋肥大減弱メカニズムと、臨床実験を行う際の安全性について検討した。 C57BL/6Jマウスにおいて、3秒間の最大等尺性収縮10回5セットのレジスタンス運動を8時間毎に3セット繰り返した6時間後、筋タンパク質合成が抑制されていた。その際のメカニズム候補として、リボソーム量の変化を検討した。その結果、リボソーム量は通常の回復時間(72時間)で同回数実施した場合と同程度に増加していた。別のメカニズム候補として、酸化ストレスの変化について検討したところ、酸化ストレスは8時間毎に運動を行った場合のみ増加していた。従って、オーバートレーニングによる運動効果の阻害メカニズムには、酸化ストレスが関与している可能性が示唆された。一方で、臨床実験を行う際の安全性の確認として、炎症反応及び筋損傷の発生について検討を行った。その結果、運動を18セッション行った場合には筋損傷の発生・炎症応答の高度な亢進が見受けられたが、3セッションであればこれらの所見は認められなかった。従って、少ない回数での検討であれば、臨床実験においても実施可能である可能性が示唆された。今後、より詳細なトレーニング効果の阻害メカニズムの解明、並びに効果を維持した高頻度トレーニング実現のための介入法の探索などを行っていく必要があると考える。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(5 results)