2018 Fiscal Year Annual Research Report
マウス精子形成過程の長鎖非コードRNAとエンハンサーによる新規転写調節機構の解明
Project/Area Number |
17J05929
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 優衣 北海道大学, 理学研究院, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
|
Keywords | 精子形成 / long noncoding RNA / エピジェネティクス / エクソソーム / 減数分裂 / エンハンサー / 転写調節 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はマウス精母細胞特異的なPrss42/Tessp-2遺伝子をモデルとして、減数分裂過程の一次精母細胞における転写活性化メカニズムを解明するものである。特に、別々のゲノム領域に存在するlncRNAとエンハンサーが1つの遺伝子を転写活性化するという新しいメカニズムの詳細を検証するものである。 本年度においては、精巣特異的Tesraが精巣エクソソームや生殖細胞などで発現するがパキテン期の精母細胞核に多く局在することが判明した。またTesraはTessp-2プロモーターのクロマチン領域に結合し、Tessp-2プロモーター活性を上昇させることでTessp-2の転写活性化に寄与していることが明らかになった。さらにTesraはlncRNA-HSVIII下流のエンハンサーと協働してTessp-2の転写活性化を行うことが示唆された。以上の成果を生殖生物学分野のトップジャーナルであるBiology of Reproduction誌に発表した。加えてRibotrap法で得られたTesra結合タンパク質候補をRIP法で検証した結果、2種類が実際にTesraに結合していることが判明した。 Tesra全長4435塩基のうち766塩基を欠損したノックアウトマウスを作成してその生殖能についての解析を行ったところ、妊性は失われていなかった。またもう1つの精巣特異的lncRNAであるlncRNA-HSVIIIのノックアウトマウスを作成して同様の解析を行ったが、妊性はやはり失われていなかった。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)