2019 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17J06936
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
宮下 恭光 熊本大学, 自然科学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
|
Keywords | 宇宙磁場 / 偏光 / データ解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
①ASKAPでの活動 ASKAPにはPOSSUMと呼ばれる天体から放射される偏波を観測して天体の磁場を調べる観測グループが存在する。ASKAPでは36台の全アンテナを用いたサーベイ観測が2019年にスタートし、現在グループのメンバーで協力して観測データのクオリティチェックを行っている。私はその中でもモザイキングという36個それぞれのビームから得られる偏波画像を合成するプロセスの検証を担当している。9月に行われた国際会議では、超新星残骸領域のデータを用いたその成果報告を行った。今後はPOSSUM全体でサーベイ観測でのサイエンスをまとめた論文を執筆し、私も著者の一人として執筆していく予定である。 ②LOFARでの活動 LOFARにはMKSPと呼ばれる系外・系内の銀河磁場を調査するプロジェクトが存在する。私は昨年から低周波(100MHz以下)偏波での系外銀河カタログを作成する研究を行っている。一般的に低周波帯での偏波観測は偏波解消などの影響によりかなり難しく、観測された偏波源の数は数百と非常に少ない。さらに、検出できたとしても望遠鏡由来の人口的な偏波が混入する場合がある。私は、この望遠鏡由来の人口的な偏波に関する系統的な調査を行い、9月に行われた国際会議にてその成果を報告した。今後は、サーベイ観測のデータを用いて低周波での系外銀河の磁場強度マップを作成していく予定である。 ③3次元円盤銀河シミュレーション 実空間とRM空間において磁場の強度や方向にどのような相関関係があるか調べるために、一様なリング磁場・ガス密度分布を持つ簡単な3次元銀河モデルを作成し、3次元のFDFを数値的に計算した。また、実空間における磁場の強度や方向を系統的に変化させながら、FDFがこれらの情報をどのように反映しているか定量的なシミュレーションを行った。これらの研究は論文にまとめており、執筆はほぼ完了している。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(11 results)