2019 Fiscal Year Annual Research Report
若者の自殺リスク予測指標と求助行動促進システムの構築:学校・医療両面からの検討
Project/Area Number |
17J08676
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
北川 裕子 帝京大学, 帝京大学医学部精神神経科学講座, 助教
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
|
Keywords | 自殺リスク / 精神不調 / 学校調査 / カルテ調査 / 救急受診患者 / リスク指標 / スクリーニング / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究1】自殺リスク等の精神不調を伴う思春期の若者の援助希求行動を妨害/促進する要因の同定 【研究2】思春期の若者の自殺リスクと関連し、かつ若者が答えやすい/周りが判別しやすい要因・指標の同定 〈学校調査〉既に蓄積されている横断データを解析、論文執筆中。また自殺リスクを多変量活用により特定するため、機械学習を活用してリスク分類器の構築を進めている。〈受診患者の調査〉帝京大学医学部の倫理委員会の承認を得て、カルテの精査を進め、解析を進めている。 【研究3】タブレット端末を活用した若者の精神不調スクリーニングツールの開発と有用性の検証 新潟県教育委員会からの要請があり、2019年は県立高等学校22校への導入と研究実施を行なった。2020年度は33校に拡大して実施、以降の数年内に全県高等学校および中等教育学校での実施が決まっている。既に得られたデータを解析し、高校生の自殺リスク要因の検討を行い論文執筆中である。導入による成果として特筆すべきは、学校からの報告で「思いもよらない」生徒から自殺企図歴」が見つかり、自殺予防に繋がったという事例が複数挙げられたことである。さらに、東京都内2校、茨城県1校からの要請により実施が決まっている。今後は、システム開発をさらに進め、自殺リスクを含む精神不調予測モデルの検証を進め、論文執筆を進める。このモデルをツールの分類アルゴリズムに反映させることで精度を向上させていく。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|