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2017 Fiscal Year Annual Research Report

Genetic and neural foundation of trust

Research Project

Project/Area Number 17J09688
Research InstitutionTamagawa University

Principal Investigator

仁科 国之  玉川大学, 脳科学研究科, 特別研究員(DC2)

Project Period (FY) 2017-04-26 – 2019-03-31
Keywords信頼行動 / オキシトシン受容体遺伝子 / 扁桃体 / 一般的信頼
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、オキシトシン受容体遺伝子rs53576(OXTR rs53576)と一般的信頼、および信頼行動の関連を扁桃体の体積、活動が媒介しているかどうかを明らかにすることである。平成29年度は、実験を行うための参加者プールの作成、fMRI用の信頼ゲームプログラムの作成、プレ実験を行い、実験を実施するための環境設定を行った。
OXTR rs53576にはAA型、AG型、GG型の3種類の遺伝子多型が存在し、GG型を持つ男性はAA/AG型を持つ男性よりも一般的信頼が高いが女性ではそのような関連はみられないことがわかっている。しかし、その間のあると想定されるメカニズムに関しては明らかになっていない。そのメカニズムを解明するために今年度は、扁桃体の体積がOXTR rs53576と一般的信頼の関連を媒介しているかどうかの検討をおこなった。
信頼ゲームは2者で行う経済ゲームであり、参加者は相手プレイヤーに実験者から与えられた元手を相手にどのくらい預けるかを決定した。一般的信頼は、「たいていの人は信頼できると思いますか?それとも常に用心した方が良いと思いますか?」という質問に対して、「はい」、「いいえ」の二択で回答してもらった。遺伝子多型の解析は、参加者の口腔内細胞からDNAを抽出し、LAMP-FLP法によって遺伝子多型の判定を行った。
その結果、GG型を持つ男性はAA/AG型を持つ男性よりも扁桃体の体積が小さい、扁桃体の体積が小さいほど一般的信頼が高いことが明らかになった。一方、扁桃体の体積と信頼行動ではこのような関連はみられなかった。また、OXTR rs53576と一般的信頼の関連は扁桃体の体積が媒介していることが明らかになった。女性においても男性でみられたような関連は見られなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究は、オキシトシン受容体遺伝子rs53576(OXTR rs53576)と一般的信頼、および信頼行動の関連を扁桃体の活動(研究 1)、体積(研究 2)が媒介しているかどうかを検討することが目的である。研究 2は、すでに実験を終えており予測通りの結果を得ることができた。研究 1は現在プレ実験を行っており、問題がなければ実験を開始しデータを収集する予定であるため、おおむね順調に進展していると言える。

Strategy for Future Research Activity

扁桃体の機能がOXTR rs53576と一般的信頼、信頼行動の関連を媒介しているかどうか(研究 1)について、現在プレ実験を行っており、プレ実験終了後、プログラムなどに問題が無いことを確認できたら本実験を行いデータの収集を行う。参加者には、相手がヒトの場合とPCの場合、3種類(60円、120円、180円)の金額の2×3条件で信頼ゲームを行ってもらう。参加者は毎回預ける側の役割を行い、預ける金額を決定するときの脳活動を分析の対象として分析を行う予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2018 2017

All Presentation (4 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results)

  • [Presentation] 信頼の遺伝的基盤2018

    • Author(s)
      仁科国之
    • Organizer
      社会科学実験研究センター(CERSS)コロキウム
  • [Presentation] The amygdala volume is mediated the relationship between oxytocin receptor gene and attitudinal trust.2017

    • Author(s)
      Nishina, K., Takagishi, T., Inoue-Murayama, M., Takahashi, H., & Yamagishi, T.
    • Organizer
      THE 44th NAITO CONFERENCE ON Decision Making in the Brain―Motivation, Prediction, and Learning.
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] Amygdala volume is associated with oxytocin receptor gene and attitudinal trust.2017

    • Author(s)
      Nishina, K., Takagishi, T., Inoue-Murayama, M., Takahashi, H., & Yamagishi, T.
    • Organizer
      The 18th annual convention of the Society for Personality and Social Psychology
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 向社会的行動の遺伝的基盤2017

    • Author(s)
      仁科国之・高岸治人・井上-村山美穂・高橋英彦・坂上雅道・山岸俊男
    • Organizer
      日本人間行動進化学会第10回大会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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