2018 Fiscal Year Annual Research Report
黄色ブドウ球菌のバイオフィルム形成を阻害する低分子化合物の作用機序解析
Project/Area Number |
17J10232
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉井 悠 東京慈恵会医科大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
|
Keywords | バイオフィルム / 黄色ブドウ球菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
黄色ブドウ球菌の増殖は阻害せずバイオフィルム形成を選択的に阻害するというコンセプトのもと,化合物ライブラリーを使用したスクリーニングによって,黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌に対して高いバイオフィルム形成阻害活性を示す低分子化合物norgestimateを取得した. 続いて,norgestimateの有効性評価のためのin vivoバイオフィルム感染症モデルの構築を行なった.モデルの構築にあたりパスツール研究所(フランス,パリ)微生物学部門Genetics of Biofilms Unit (PI: Jean-Marc GHIGO教授)を訪問し,現地で研究を行なった. 欧州連合(EU)の動物実験に対する規約に基づき,動物実験開始に必要な種々の講習を受講し,動物実験開始資格取得のための試験に合格した後に,動物実験に着手した.ラットの背部皮下に小児用埋込型中心静脈カテーテルのポート部分を埋め込み,頸静脈にカテーテルの挿入する手術様式とした.既報をもとに手術方法を確立するためにラットの種類・サイズ,麻酔薬や鎮痛薬の選択(静脈麻酔か吸入麻酔,鎮痛薬投与のタイミング),手術手順(ポートとカテーテルの挿入順番),静脈カテーテルの種類などについて検討した.予備実験を経て最適な手術方法を見出し,ラットバイオフィルム感染症モデルを確立した.現在,norgestimateの安全性試験を行っており,安全性を確認次第,今後,norgestimateの有効性評価を進める予定である.
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)