2017 Fiscal Year Annual Research Report
エナジーハーベストを用いたセキュアな子供の見守りシステムの開発
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17J11408
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
野崎 佑典 名城大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Keywords | エナジーハーベスト / セキュリティ / 軽量暗号 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、子供が犯罪に巻き込まれる事件が数多く報告されている。見守りシステムでは子供の安全だけでなく、デバイスの偽造・複製,データの盗聴や改ざんなどのセキュリティについても考える必要がある。また組み込みシステムでは、小回路規模・低消費電力などの実用性が要求される。そこで本研究では、エナジーハーベストを用いたセキュアな子供の見守りシステムを開発する。 平成29年度の研究では、エナジーハーベストを用いたPhysical Unclonable Function (PUF)やエナジーハーベストデバイスの耐タンパ性評価手法に関していくつかの要素技術を開発した。まず、エナジーハーベストPUFについては、太陽光発電を対象にデバイス毎の発電時間のばらつきを利用したPUFについて検討した。そして、エナジーハーベストデバイスを用いた評価実験を行い、その有効性について検証した。 次に、エナジーハーベストデバイスの耐タンパ性評価手法については、暗号アルゴリズムとして軽量暗号を実装し、デバイスの漏洩電磁波を利用した耐タンパ性評価手法を開発した。そして、実デバイスを用いた評価実験を行い、エナジーハーベストデバイスの耐タンパ性について定量的に評価した。また、エナジーハーベストで対象となるInternet of Things (IoT)機器において、今後重要だと考えられる軽量暗号や認証暗号について、いくつかのサイドチャネル解析手法を開発した。そして、Field Programmable Gate Array (FPGA)を用いた評価実験により、提案解析手法の有効性について評価した。 本年度の研究成果については関連する国際会議や国内学会で発表するだけでなく、学術論文誌で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まず、平成29年度の研究で予定していたエナジーハーベストPUFと、エナジーハーベストデバイスの耐タンパ検証環境を開発することができた。しかし、当初の研究計画にあった耐タンパ軽量暗号の開発が達成できていない。一方で、当初の予定にはなかったエナジーハーベストで対象となるIoT機器で、利用が期待される軽量暗号や認証暗号を対象に、いくつかのサイドチャネル解析手法について検討することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度には、エナジーハーベストPUFの安定性などを向上させる手法について検討する。また、耐タンパ軽量暗号についても研究を進める。耐タンパ軽量暗号については、エナジーハーベストデバイスでの実装を考慮して、低消費電力で利用可能な手法についても検討を進めていく予定である。またこれらの研究成果に関して、国内のセキュリティやLSIシステムに関連した研究会で発表するだけでなく、国際会議でも発表していく予定である。
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Research Products
(12 results)