2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Study of Distributed Complex Event Processing on Mobile Biosensing Platform
Project/Area Number |
17K00145
|
Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
幸島 明男 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (20357130)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河本 満 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (10300865)
車谷 浩一 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究主幹 (50356945)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 生体センシング / スマートウォッチ / peer-to-peer |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,利用者が持つスマートフォンやモバイルセンサデバイス等から得られる複数の時系列センシングデータを分散複合イベントとして統合的に処理することで,高齢者等の身体・生活状況を家族等の小グループにより見守ることを可能にする,Peer-to-Peer(P2P)方式のモバイル生体センシング基盤について研究開発を行っている.本年度は,これまで開発してきたスマートウォッチを用いたモバイル生体センシング基盤を発展させ,スマートウォッチ内蔵の3軸加速度センサやジャイロ(角速度)センサ,マイクロフォンなどを用いて,利用者の行動や身体状況,周囲の環境音等を統合的に計測,記録,解析するシステムのプロトタイプを開発した.P2P方式でのデータ共有に向けて,本プロトタイプシステムでは,マイクロフォンで計測した周囲の環境音データを特徴量ベクトル(MFCC)へと変換し時刻とともに記録する処理を,エッジデバイスであるスマートウォッチ上で行うことで共有可能なデータの軽量化を実現した.本プロトタイプを用いて収集した環境音特徴量データに基づく利用者の状況認識に関する論文は,機械学習と知識発見に関する主要国際会議の一つであるECMLPKDD 2019のWorkshopにおいて発表を行った.また,これまで開発してきた複数デバイス間の時刻同期機構に関しては,同期精度の向上に向けては,デバイス間の同期時刻の変動の傾向をより詳細にモデル化し把握する必要があると考え,デバイス間の通信遅延時間の確率モデル化についても検討を行った.本研究課題の研究内容に関して電子情報通信学会のヘルスケア・医療情報通信技術研究会において招待講演を行った.
|