2019 Fiscal Year Annual Research Report
Technique for embedding multiple information into displayed image on digital signage
Project/Area Number |
17K00163
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
海野 浩 神奈川工科大学, 情報学部, 助教 (40387080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上平 員丈 神奈川工科大学, 情報学部, 教授 (50339892)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | マルチメディア情報生成 / 情報ハイディング / デジタルサイネージ |
Outline of Annual Research Achievements |
第2年度までの研究成果に基づいて,第3年度である当年度は,時間多重化法を用いて複数の種類の情報を埋め込み・読み出す方法について,読み出された情報の信号(メタ画像の推定値)の精度の評価・検証を行った.さらにその精度を高める方法について検証を行った. まず,フレームレート30 fps,60 fpsで表示されるステゴ動画像を作成,それぞれのフレームレートに合わせて動画像を撮影し,撮影した動画像からメタ画像の推定値を計算した.実験の結果,フレームレートが60 fpsのときも,それが30fpsのときとほぼ同等な品質でメタ情報の信号を読み出すことが可能であることが明らかになった.なお,メタ情報の信号は読み出すことができた部分と信号を読み出すことができなかった部分(情報が欠損した部分)は同じ位置であった.フレームレートが大きいほど撮影に必要な時間が短いため実用上有利である.このため以後の実験はそれを60 fpsとして行った. 次に,1つの情報ブロック内のステゴ静止画像列の数Nを実験変数としてメタ画像の推定値の検証を行った(N=4,6,8).実験の結果,情報が埋め込まれるカバー画像の画素の色成分の輝度を考慮すれば,N=4でもメタ情報の信号を読み出すことが可能であることが明らかになった.なお,N=8でもカバー画像の画素のうち輝度が高い画素は,埋め込まれたメタ情報の信号を読み出すことは困難であった.従って,Nが小さいとき情報の埋め込みはカバー画像上の画素の色成分の輝度を考慮することが必要である.Nが小さいほど撮影に必要な時間が短いため実用上有利である.このため以後の実験はN=4で行った. さらに,メタ情報の大きさ特性を用いた二値化手法の効果を検証した.実験の結果,実験変数である正方形ブロックの一辺の長さを大きくするにつれて,メタ情報である文字の細かい欠損を補うことができることを確認した.
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