2018 Fiscal Year Research-status Report
Accelerating Convergence to a Feasible Solution in a Multi-Item Multi-Process Dynamic Lot size Scheduling Problem
Project/Area Number |
17K00175
|
Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
小林 稔 福岡工業大学, 情報工学部, 准教授 (50537644)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 並列処理 / スレッド並列 / 生産スケジューリング問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
多品目多段工程動的ロットサイズスケジューリング問題の計算時間の加速化に関する研究に取り組んでいる。平成30年度においては、平成29年度は研究が遅れ気味であったため、その進捗遅れを取り戻すべく精力的に研究を行った。具体的には1. プログラミング言語Fortran90による多品目多段工程動的ロットサイズスケジューリングモデルの逐次処理プログラムを作成し、2. OpenMPによる並列化指示文を品目別子問題の外側に挿入することによって、子問題の求解の並列化を試みた。3. さらに、作成した並列化プログラムを用いて10個の異なる条件で数値的な検証を行った結果、並列化前と並列化後の計算時間に3倍以上の差がつくという結果が得られた。挿入した指示文はわずか数行であり、コストパフォーマンスが極めて高いと考えられる。また、汎用性が高い方法であるので、他のスケジューリング問題にも適用の可能性があり、学術的に非常に興味深い結果が得られたと考えている。 並列化を行うにあたっては、平成31年2月末の時点まではうまくいっておらず、逐次処理の方が並列処理よりも高速に計算ができるという結果しか出ていなかったが、配列の共有属性を見直すことによって、平成31年3月に良い結果が得られたので、その成果を論文にまとめ、現在投稿中である。 成果発表の点では、昨年度の研究成果を論文投稿中であったが、無事国際誌に掲載された他、学会発表を2件行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プログラムの並列化のためのコーディング作業が最終的に完了したため、昨年度の遅れを取り戻すことができたと考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
並列化の範囲を増やすことによって、更なる加速化・高速化の検証を、より大規模な問題において進めたいと考えている。
|
Causes of Carryover |
学会出張の回数が予定よりも少なくなったため未使用分が生じている。次年度に国際会議での発表を考えているので、その際に使用させていただく予定である。
|