2017 Fiscal Year Research-status Report
空中手書き文字の3次元軌跡分割手法の開発と空中署名認証への応用
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17K00273
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
清水 忠昭 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (80196518)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ヒューマンインターフェース / 空中手書き文字 / 入力システム |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、研究開始年度であるため実験システムの開発に時間を割いた。空中手書き文字データの取得実験のために、新たにLeapモーションセンサと実験用PCを購入しシステムの組み上げを行なっている。また、デモ用のノートPCには成果公開のためのデモシステムの組み込みを開始している。 進捗状況欄に後述するように研究の進捗がやや遅れているため、学会発表に先行して一般・企業向けに開発システムに関連する過去の研究成果と開発中のシステムの公開を行った。 一般向けには、2017年7月22日(土)に鳥取県立図書館にて、本学主催の「鳥取大学サイエンス・アカデミー コンピュータの可能性」の一環として、「マンマシン・インターフェイス」と題して本研究の位置付けと意義を説明するとともに、開発中のシステムの紹介を行った。また、企業向けには、2017年9月21日(木)に、鳥取大学振興協力会の第25回研究室見学会を開催し、一般向けより詳しい内容で開発システムの紹介を行った。 また、Leapモーションセンサによる指先軌跡取得の予備実験として開発した「指先点字入力システム」について、平成29年度(第68回)電気・情報関連学会中国支部連合大会と第19回IEEE広島支部学生シンポジウム(HISS 19th)で成果発表を行った。このシステムは、指先の奥行き方向の動きを入力キーとして用いるシステムであり、本研究の3D軌跡取得のための予備実験システムとしての他に、空中手書きによる入力との比較対象システムとしても有効である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、空中手書き文字の3D軌跡の解析実験を実施する予定であったが、実験システムの開発が遅れたため予備実験までしか進めることはできなかった。遅れの主たる理由は、研究協力者である学生の病気休学のためである。休学した学生の後を補うため、他の研究にあたっていた学生を異動させるなど、研究チームの再編成を行ったため致命的な状況を避けることはできたが、研究内容やシステム開発の引き継ぎなどのため、予定より研究進捗が遅れた。 ただし、チーム再編成の際に、遅延が予測された実験システムと並行して、先に予定していたデモシステムの準備を先行して開始したため、今後のスケジュール調整で遅れは取り戻せるものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、遅延している空中手書き文字の3D軌跡データの収集とその解析を早急に実施するとともに、今年度予定していたストローク分割手法の検討を予備実験のデータを用いて開始する。 システムの開発及びデータ収集とストローク分割手法の検討を並行して実施するために、研究協力者を5月中に1名増員する予定である。また、昨年度病気休学した学生もこの4月から復帰してシステム開発を再開しており、今後、研究のスピードアップが図れるものと考える。
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Causes of Carryover |
実験データの移行用に購入したUSBメモリが、購入時に割引されたため、予期せぬ残額が生じた。次年度の消耗品費として活用したい。
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Research Products
(2 results)