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2022 Fiscal Year Annual Research Report

Examination of color harmony theory by analysis of large-scale data on the Internet

Research Project

Project/Area Number 17K00379
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

深井 英和  岐阜大学, 工学部, 准教授 (50324281)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2023-03-31
Keywords色彩調和 / 大規模データ
Outline of Annual Research Achievements

Judd が提案した色彩調和論の4つの原理のうち「序の原理」は色空間内で対称的な位置に色を配置する原理であり、5色配色の場合は5角形を形作る配置であるが、我々の分析の結果、5色配置においては秩序の原理は妥当とは言えない結果を得た。Juddの色彩調和論のうち、明度や彩度を一致させる「共通性の原理」についてはランダムパレットの分布と比較して明らかに好まれる傾向にあり、妥当性が確認された。また「なじみの原理」については、投稿パレットにおいては「なじみの原理」に相当するパレットがランダムパレットと比較して明白な偏りを持って数多く確認できた。
Moon & Spencer は色彩調和に関する一連の論文において、「美度」を定量的に計算する方法を提案した。我々が本研究で得た投稿パレットの大規模データをランダムパレットと比較した結果、一定の妥当性は認められたがその差はごくわずかであった。特に Moon & Spencer の定義による配色の調和、不調和の分類についても、調和、不調和を決定する美度の閾値は再考の余地があるという結果を得た。一方、Moon & Spencer の定義による「美度」が高いパレットと、投稿パレットのなかで第三者から高評価を得られたパレットを比較した結果、「美度」が高いパレットは、色相と彩度が同じで明度に変化がある配色が多く、投稿パレットで第三者からの評価が特に高いパレットでは色相を変化させている配色が多いという違いがあった。Moon & Spencer の色彩調和論では、色相と彩度が似通った無難な配色の美度を評価するには有効であるが、投稿パレットで第三者から高評価を集めるような、人を強く惹きつける独特な配色に対しては「美度」の定義は有効ではないと考えられる。また、さらに分析を進めた結果をまとめたものを、現在学術論文として投稿準備中である。

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Published: 2023-12-25  

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