2018 Fiscal Year Research-status Report
新しい心電図ICカード登録システムによる急性心筋梗塞早期診断参照システム開発
Project/Area Number |
17K00415
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 智範 岩手医科大学, 医学部, 教授 (30347851)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 急性心筋梗塞 / 早期診断 / 検診 / USBメモリー |
Outline of Annual Research Achievements |
発症から治療までの時間短縮が求められている急性心筋梗塞層の治療成績を向上させるには、患者自身の早期受診のほかに、医療機関で過去の心電図に容易にアクセスできることも診断までの時間短縮につながる。岩手県では、急性心筋梗塞の治療までの時間が全国から比較しても長く、その結果年齢調整心疾患死亡率が高い状況があると考えられている。 本研究の具体的目的は、検診で得られた心電図情報をカード型メモリーへ組み込み、患者自身によるカード型メモリー内の心電図を持参することによって、早期診断 早期診断 と収容に結び付けて、治療成績の改善を目的としている。 学外の検診施設との協議を進めて、一度倫理審査を受けて承認されていたが、科研費による謝金支払で解決できない先方の課題が生じたため、大学学内の人間ドック受診者を対象として、研究を進める方針とした。再度倫理審査を受診して、承認された。研究の進捗はやや遅れが生じているが、今年度は研究が加速すると見込んでいる。 カード型メモリーはすでにデザインが完成して、発注を行い、納品された。この4月から研究の実施進行が加速している。エントリー基準に合致する症例数も概算して、今後さらに研究が加速度的に進むと見込んでいる。当該年度は、学会ならびに学会委員会活動に携わって、精力的に情報収集を行い、このシステムによる成果について、意見交換を多数行った。 最終的には、予後調査を行い、カード型メモリーを使用した人間ドック受診者の早期診断までの体制のレビューが可能になり、有意義なデータが提供できるものと推定する。 学会などでの発表、論文化も当然視野にしており、結果を世に示す予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初学外検診施設と共同研究する予定であったが、科研費からの人的謝金の支払では、先方の人件費には充てられないことが判明したため、本学附属病院の人間ドック受診者へ変更する必要性が生じたため、倫理審査を再度受審したことで、遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度実施進行環境が整ったため、USBメモリーを発注して、実施できる状況になり、進捗が加速する予定である。倫理委員会での審査が通過して、本学人間ドックでの実施が可能な環境が整備された。今月から毎週水曜日に患者リクルートを行い、同意取得をして、心電図室から記録していただいたカードを同意取得者へ渡すことになった。
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Causes of Carryover |
学外の検診施設との協議を進めて、一度倫理審査を受けて承認されていたが、科研費による謝金支払で解決できない先方の課題が生じたため、大学学内の人間ドック受診者を対象として、研究を進める方針へ変更したのが理由である。倫理審査を再度受けて承認された。この4月からメモリーカードのデザインが完了して、発注・納品されて、研究は加速度的に進むと見込んでいる。 残額は、前述のメモリーのほか、学会出張のほか、同意取得に関わる人員への人件費に当てる予定である。
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