2021 Fiscal Year Research-status Report
新しい心電図ICカード登録システムによる急性心筋梗塞早期診断参照システム開発
Project/Area Number |
17K00415
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 智範 岩手医科大学, 医学部, 教授 (30347851)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 急性心筋梗塞 / 早期診断 / 検診 / USBメモリー |
Outline of Annual Research Achievements |
心電図カードを当院の人間ドック受診者へ配布を行い、本年度は追跡調査を行った。心電図カードは、合計205名へ配布を行って、現時点での追跡率は82.4%であった。フォローされたケースでは、心血管イベントによる死亡例はなかった。一部で配布した心電図カードが活用されたケースがあり、その後、データの取りまとめを行って、現在集計中である。また論文化を予定している。また、学会へ参加して、導出18誘導心電図の可能性を検証して、将来配布する心電図カードへ組み込めないかを検討中である。追跡率は、暫定であり、最終的なデータ確定も必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症のため、検診受診者が激減して、登録症例の達成はできなかったが、検診再開された後に登録を再開した。その後、フォローアップを行って集計をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
データの集計を行って、学会発表・論文発表を行う予定である。さらに、次の段階として、①クラウドを用いて検診心電図をどこからでもすぐに参照できるシステムを構築して、➁深層学習やAIを用いて、伝送されてくる12誘導心電図の判読システムを考案していく予定である。この自動判読システムは、現在、岩手県立大学ソフトウエア学部と共同研究を行っている。きわめて高い判読性能が確認されており、市販も視野にしている。
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Causes of Carryover |
ここ数年の新型コロナウイルス感染症により、研究が遅れ気味なり、学会も中止が相次いだため、繰越が起こった。次年度は、再開された学会への参加を行い、発表を進める予定である。
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