2023 Fiscal Year Research-status Report
新しい心電図ICカード登録システムによる急性心筋梗塞早期診断参照システム開発
Project/Area Number |
17K00415
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 智範 岩手医科大学, 医学部, 教授 (30347851)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 心電図 / 検診 / 早期診断 / 急性心筋梗塞症 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度へ向けて、論文作成を行った。研究論文は、学術雑誌にアクセプトされた。 抄録は以下の通りである。 本パイロット研究では,検診時に心電図から収集したデータをカード型の記録ツールに組み込み,検診受診者に配布して疾患の早期診断に役立てることができるかどうかを検討することを目的とした.多項目健康診断を受診した205名を前向きに登録し,心電図から得られたデータをカード型記録ツールに登録し,各参加者に配布した.参加者は,医療機関を受診した際にこのツールを提示し,このデータが診断に寄与するかどうかを確認した.40人の参加者が予定外に医療機関を受診した.これらの参加者のうち14人が医療施設で心電図カードを持参し,4人の参加者の心電図カードが参照された.これら4人の参加者は,心房細動による脳梗塞,高血圧,腎硬化症などと診断された.急性心筋梗塞の症例はなかった.受診時の心電図を記録ツールに保存し,医療機関で自律的に管理・提示する患者に配布することで,そのデータを即座に参照し,診療に役立てることができる可能性がある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
中途までは、症例の登録がコロナ禍で滞ったものの、その後論文化を行い、アクセプトになった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に論文が掲載される予定である。掲載料を支出して、研究が終了となる予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で研究が滞ったことが原因である。症例数が予想よりも登録できず、その分の研究費に余りが生じた。今年度、論文掲載料を支払って、研究が完了する予定である。
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