2019 Fiscal Year Research-status Report
筋疾患に関係したタンパク質のシミュレーションによる研究
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17K00418
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
高須 昌子 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (50202148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森河 良太 東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (70266899)
宮川 毅 東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (40287462)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | タンパク質 / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
筋疾患の原因の1つとして、FHL1遺伝子の変異が指摘されている。我々はFHL1タンパク質に関して、シミュレーションの手法により、野生型と変異型の場合の構造や動きを解析してきた。特に筋疾患が重症化するような変位において、亜鉛原子とその配位残基との距離と、4つの配位残基のα炭素からなる四面体の法線の内積に関係があることを示した。 これまでは変異が多くみられるドメインであるLIM2部分を中心に解析してきたが、LIM2単独、あるいは、LIM1+LIM2のシミュレーションは、LIM1, LIM2, LIM3全部の場合に比べて、LIM2部分の動きが大きくなる傾向がある。我々は2019年度は、LIM1, LIM2, LIM3を結合した場合のシミュレーションに関して検討した。FHL1タンパクのデータはProtein Data Bankより入手し、Modellerにより、LIM1からLIM3までのドメインをつなげた構造体を作成する。作成されたモデルで、シミュレーションを行い、RMSD (平均二乗偏差)などを求める。構造を見ると、LIM1とLIM2同士が接近して一部が水素結合する場合も見られた。 LIM3を結合することにより、LIM2の動きがある程度制限されると考えられ、LIM1, LIM2, LIM3を含むシミュレーションにおいて、RMSDなどを解析している。 さらに、適切な拘束をLIM2にかけることによって、LIM1やLIM3が両側にある効果をある程度取り入れることができるかどうかを調べている。 また、HSPB8(heat shock protein beta 8)のシミュレーションを開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度は、AIP Conf. Proc.に1報掲載することができた。引き続き、解析を続ける予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
亜鉛のまわりのポテンシャルに関して検討する予定である。 筋疾患に関して、これまでFHL1とその突然変異のある場合のタンパク質を研究してきたが、今後、筋疾患に関係した別のタンパク質であるHSPB8についてもシミュレーションを行う。
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Causes of Carryover |
次年度に国際会議での発表をするために、一部繰り越した。
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Research Products
(2 results)