2017 Fiscal Year Research-status Report
個々の書き手・読み手を意識した統合的な感性情報マイニング技術に関する研究
Project/Area Number |
17K00430
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
熊本 忠彦 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (30358890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
灘本 明代 甲南大学, 知能情報学部, 教授 (30359103)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ツイート / 感情 / 印象 / 書き手 / 読み手 / 感性情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,ツイートのような短い文章から書き手の感情,読み手が感じた印象,読み手が推測した書き手の感情という3種類の感性情報を抽出するための統合的な技術を確立することを目的とし,平成29年度は以下の研究を行った. まず,21,810人のインターネットユーザを対象とするアンケート調査Aを行い,一定以上の投稿頻度を有するヘビーユーザ5,610人と一定以上の閲覧頻度を有するヘビーユーザ8,922人を抽出した.次に,ヘビー投稿ユーザを対象とするアンケート調査B(回答者は1,108人)を行い,各回答者に新たなツイート(1~4個)を発案してもらうとともに,そのツイートに込めた感情を各基本感情に対する5段階評価という方法で入力してもらった.その結果,ツイートと基本感情との対応関係を示す2,786件のデータが得られた.なお,本研究で用いる基本感情は「喜び,好き,安心,悲しい,嫌い,怖れ,怒り,恥ずかしい,高揚,驚き」の10種類である. 次に,ヘビー閲覧ユーザを対象とするアンケート調査Cを行った.この調査では,各回答者(読み手)にアンケート調査Bで収集したツイートを読んでもらい,2,260人にそのツイートからどのような印象を感じたかを各基本印象に対する5段階評価という方法で,別の2,081人にそのツイートの投稿者(書き手)がどのような感情を抱いていると思うのかを各基本感情に対する5段階評価という方法で入力してもらった.その結果,ツイートと基本印象もしくは基本感情との対応関係を示すデータがそれぞれ200件ずつ得られた.なお,本研究で用いる基本印象は「攻撃的/不愉快,ネガティブ,感じの良い,楽しい/愉快,ポジティブ,ほのぼの,鬱陶しい,怖い」の8種類である. 以上の手順により得られたデータを分析することで,基本感情どうしや基本印象どうし,基本感情と基本印象の各組み合わせに対する対応関係を明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度に行う予定であった読み手が推測する書き手の感情に関するデータと読み手が感じる印象に関するデータを先行して収集し,分析した.その一方で,平成29年度に行う予定であった書き手の感情を抽出するための手法の開発を2年目に行うこととした.
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Strategy for Future Research Activity |
ツイートのような短い文章から書き手の感情を抽出するための手法,読み手が推測する書き手の感情を抽出するための手法,読み手が感じる印象を抽出するための手法を開発する. また,ツイートの形態として,顔文字や叫喚表現(語尾や語の一部を伸ばして発音する言語表現)も加え,実用的な感性情報マイニング技術の確立を目指す. 今後も,研究代表者の熊本と共同研究者の灘本とで密に連絡を取り合い,計画の見直しと軌道の修正をしながら研究を遂行する予定である.
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Causes of Carryover |
アンケート調査を実施するにあたり,その手順を確認し,有効な手順であるがどうかを検証するために,回答者数を減らして,実施したため. 平成29年度の成果の一つとして,アンケート調査手順が有効であることを確認した.そこで,平成30年度は当初予定通りのアンケート調査を実施していく.
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Research Products
(3 results)