2017 Fiscal Year Research-status Report
Agricaltural Application of Web of Thins Architechture
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17K00443
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
藤井 章博 法政大学, 理工学部, 教授 (40241591)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | IoT / RESTful Web API / WoT |
Outline of Annual Research Achievements |
農作業支援などへのIoTの応用に際して、異機種間の相互運用性を確保することが重要な課題となっている。W3Cは、システムの孤立(サイロ化)を避ける目的で、Web技術をIoTの運用管理に積極的に活用するWoT(Web of Things)アーキテクチャを提唱している。 本研究では、WoTアーキテクチャの農業分野への試験的実装とその評価に関する報告を行う。市販の比較的安価なセンサデバイスなどを利用し、オープンソースのWebアプリケーションフレームワークを中心に利用してRESTful Web APIの原則にもとづいて Servientを実装した。高級メロンの温室栽培を対象として、農作物の育成データの収集と分析、圃場の安全監視等に適用させ、同アーキテクチャの有効性を検証する。 2017年度の成果としては、センサーで取得したデータをWoTサービアントであるESPer デベロッパーを通してWeb標準のデータ形式に変換しWebの通信プロトコルHTTPを用いてクラウドサーバとデータ連携を実現した。これは、IoTのサイロ化の原因となっているデータ形式と通信プロトコルの不一致を解消するものである。また、今年度の成果として、既存のWebサービスであるTwitterを利用してデータの公開を行う機能の実装が完了した。サイロ化しているIoTシステムでは、システム利用のために独自プロトコル等を前提とした専用アプリケーションが必要なのに対して、本システムではHTTPとWeb API によって構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
圃場への実装の前段階として、安価なセンサー、ネットワークデバイスを組み合わせてWeb of Things アーキテクチャの基本となる サービアント実装を行っている。 WoTの推奨構成に従って、センサーで取得したデータをWoTサービアントであるESPer デベロッパーを通してWeb標準のデータ形式に変換しWebの通信プロトコルHTTPを用いてクラウドサーバとデータ連携を実現した。
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Strategy for Future Research Activity |
圃場への実装の前段階として、安価なセンサー、ネットワークデバイスを組み合わせてWeb of Things アーキテクチャの基本となる サービアント実装を行っている。 今後は、これらを実際の圃場に設置し、実データの計測を行う。
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Causes of Carryover |
実験用圃場として想定した山梨県笛吹市の農園に実装するまでの準備が整わず、実装とデータ計測および検証を大学内の環境を利用して行った。このため、圃場の賃貸料、専門家の謝金等の執行がなく予定額の10%程度のあまりが生じた。 2018年度は、2017年度の成果を圃場に展開するための準備を年度の前半で行い、作物の成長と収穫のタイミングに合わせてデータの計測ができるように進める予定であり、進捗状況により圃場までの交通費・賃貸料、データ分析用のPC購入等に充てる予定である。
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