2017 Fiscal Year Research-status Report
The development and evaluation of education program based on factors of media information literacy
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17K00459
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 佳苗 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (60334570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村野井 均 茨城大学, 教育学部, 教授 (10182130)
堀川 照代 青山学院女子短期大学, 現代教養学科, 教授 (40209292)
西岡 貞一 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (60436285)
木村 文香 東京家政学院大学, 現代生活学部, 准教授 (70424083)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | メディアインフォメーションリテラシー / 食品広告 / 栄養強調情報 / 情報行動 / 態度 / 影響過程 / 小学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、(1)食品のテレビコマーシャル視聴が小学生に及ぼす影響過程を明らかにし、(2)(1)に基づいて学校図書館を活用したメディアインフォメーションリテラシーの教育プログラムを開発し、その評価を行うことである。 今年度は、テレビコマーシャルの視聴が小学生の食品に対する態度に及ぼす影響、小学生がテレビコマーシャルの対象の食品に対して持っている知識の特徴、食品のテレビコマーシャルに多く用いられている映像技法の検討などを行った。 テレビコマーシャル視聴の影響については、小学校高学年を対象に、食品のテレビコマーシャルを視聴する2つの条件とテレビコマーシャルを視聴しない条件を設定し、商品に対する態度や関心に及ぼす影響を検討した。その結果、テレビコマーシャルの視聴直後に商品に対する一部の態度において、商品に対する好意的な反応が見られた。テレビコマーシャル視聴後の約1か月の間に商品についての新しい情報の収集をどのくらい行ったかについても検討を行ったが、自主的に情報収集を行った割合は非常に低かった。 小学生にテレビコマーシャルの対象の食品に関する知識を尋ねた結果、テレビコマーシャルの視聴前に「栄養強調情報」(ある食品が熱量、たんぱく質・脂質・炭水化物量、ビタミン・ミネラル量などに関して際立った栄養特性を有することを明示、示唆または暗示するあらゆる表示)について触れることはほとんどなく、視聴後に「栄養強調情報」について触れた小学生は約1割であった。 食品のテレビコマーシャルに多く用いられている映像技法に関しては、首都圏の民放のテレビ番組を録画し、内容分析を行った。分析の結果、カットに関する技法など、いくつかの映像技法が多く用いられていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
テレビコマーシャルの視聴が小学生の食品に対する態度に及ぼす影響、小学生がテレビコマーシャルの対象の食品に対して持っている知識の特徴、食品のテレビコマーシャルに多く用いられている映像技法の検討までほぼ順調に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度には、2017年度の研究の結果を踏まえて映像技法の教育内容を検討するとともに、学校図書館の資源を活用した食品の調べ学習のプログラムを検討する。
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Causes of Carryover |
当初の予定よりも人件費・謝金がかからなかったことなどから次年度使用額が生じた。次年度使用額分については、映像技法や調べ学習のプログラム開発のための資料収集などに使用する予定である。
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Research Products
(10 results)