2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on Disaster Communication with Social Network Approaches
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17K00462
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
遠山 茂樹 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 教授 (40335914)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 家庭防災 / 高知市 / パネル調査 / パーソナル・ネットワーク / 社会ネットワーク分析 / 防災コミュニケーション / 新型コロナ禍 / 社会的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
(最終年度の研究成果) 当初計画より1年延長した6年目(令和4(2022)年度)では、前年度に実施したパネル調査第3波、および、追加第2波の回収データ(第3波80、追加第2波77)について、パンデミックがやや落ち着いた11月から12月にかけて学生調査員アルバイト2名とともコーディングを実施した。 最終年度では、2020年度急遽実施した『緊急アンケート:新型コロナ禍における社会的支援』(有効回答数328)のデータセットを用いて、アルターレベルデータによるマルチレベル分析を行い、その研究成果を学会発表2件(遠山 2022a, 2022b)、論文1編(遠山 2023)として公表した。しなしながら、当初計画にあったパネルデータを用いた縦断的分析については今後に持ち越すこととなった。 (研究期間全体を通じて実施した研究の成果について) 令和4年度末までにパネル調査第3波、および、追加第2波での回答のコーディングまでを終えたが、縦断的分析まで間に合わなかった。このため、本研究テーマに関するこの時点での研究成果としては、第1波データによる横断的分析結果があり、各家庭防災行動因子に対するパーソナルネットワーク特性の効果の違いについて一部解明し(遠山 2019)、探索的に行った高知市民の社会的ネットワーク構造推定では、社会的属性におけるホモフィリー効果を確認している(遠山 2020)。また、新型コロナ禍で急遽実施したソーシャルサポートに関する社会調査データを用いたマルチレベル分析結果では、親密性のネットワーク構造とつながった相手の特性との組み合わせ条件によりサポート提供に違いが出るという示唆を得ている(遠山 2022a, 2022b, 2023)。本研究の当初目的は、地方住民の防災行動における経時的変化のメカニズム解明であり、パネルデータによる縦断的分析については今後取り組む予定である。
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Research Products
(4 results)