2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of secure operation system for inter-university shared LMS based on anonymous ID
Project/Area Number |
17K00474
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
浜元 信州 群馬大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (80432095)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | Shibboleth / LMS |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の動機として,匿名化されたIDを利用する共同利用LMSでは,IDの特定が難しく,これを特定するための方法を提案することがあった。これを解決するためは,機関のIdPの持つ属性情報と,共同利用LMSであるSPの持つ属性情報を成績確認システムで紐付けることが必要となる。このための方式として,SPへのプラグインを導入し,共同利用LMSから成績確認システムに属性を送信する方法を提案し実装した。 この問題は,ShibbolethのFederationでのSPにおける,異なる組織間での属性受け渡し方法に一般化できる。2019年度は,一般化された状況での提案手法について,国際会議KES2019での発表を行った。本発表では,我々の提案する方式も含め,合計で5つの方式について,様々な観点から比較を行なった。方式としては,LTI,Shibbolethの様々な属性の利用(ePPN, ePUId),仮想組織(Virtual Organiation)及び我々の提案方式である。観点とは,機関IDの利用の可否,匿名化の可否,ユーザ同意取得の可否,受講結果及び学習履歴確認の可否,LMSを必要とするか否かという6点である。検討の結果,我々の方法は,他の方法と比較して,ユーザの同意取得の容易さにおいて利点があることを主張した。 一方で,前年度までに開発した成績確認システムの構築自動化が課題として残されていた。2019年度は実際に構築の自動化を行なった。ここでは,成績確認システムの動作環境依存性を極力排除するとともに,構築自動化を実現するため,Dockerコンテナを利用した。本開発の成果はgithubでの一般公開を行った。
|