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2019 Fiscal Year Research-status Report

Reappearance of Japanese wolf's form focused on the curves on surfaces and development of the interactive exhibition system

Research Project

Project/Area Number 17K00507
Research InstitutionWakayama University

Principal Investigator

原田 利宣  和歌山大学, システム工学部, 教授 (80294304)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2021-03-31
Keywordsニホンオオカミ / バーチャル博物館 / 曲線・曲面 / デジタルアーカイブ / バーチャルリアリティ / GUI / 感性工学 / データマイニング
Outline of Annual Research Achievements

二ホンオオカミとは日本の本州・四国・九州に生息していたオオカミの一亜種で,江戸から明治時代にかけての狂犬病や人為的な駆除により絶滅したと考えられている.ニホンオオカミの剥製は世界に4体しか存在しておらず,そのうち1体は和歌山大学が所蔵している.現在,その剥製は和歌山県立自然博物館に収蔵されているが,剥製の保管が重要であることから常設展示が行われていないため,ニホンオオカミの教育普及への貢献は限定的である.
そこで本年度における研究では,開発されたニホンオオカミの教育普及への貢献を目的とした仮想現実空間における二ホンオオカミ展示システムの評価実験を行った.また,ニホンオオカミの狼子の形状推測および3Dモデルの作成を行い,ニホンオオカミの生態について学習することを目的とした,ニホンオオカミの親子の群れが移動する様子を観察するシステムの開発を行い,その評価実験を行った.その結果としてどちらのシステムも有用であるとわかった.今後の課題としては,次のことが考えられた.ニホンオオカミ展示システムにおいては幅広い年齢層に対してニホンオオカミの興味関心を喚起することは困難となっている.そのため,各年齢層に適したコンテンツを持つシステムを開発する必要がある.また,現在は1度に1人しかシステムを利用することができず複数人のユーザに対応することができないため,今後複数人で同時に利用することができるシステムを構築する必要がある.群れ観察システムにおいては,歩行以外のモーションの実装を行い,ニホンオオカミの生態を解説する機能を実装する必要があることが明らかとなった.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成31年(令和元年)度においては,ニホンオオカミの狼子の形状推測および3Dモデルの作成を行い,ニホンオオカミの生態について学習することを目的としたニホンオオカミの親子の群れが移動する様子を観察するシステムの開発を行った.本システムではニホンオオカミの成獣1頭の後ろを狼子2頭がついて歩くという集団行動の生態を観察することができる.成獣の歩行とその後ろを狼子がついて歩く行動を自律的に生成するよう実装することで群れの移動する様子の再現を行っている.具体的には,まず成獣が向かう目的地をランダムに決定し,木々を避けながらその目的地へ向かうように実装を行った.その際の木々を避けながら目的地へ向かう機能を実装する手段としてNavMeshを用いた.群れ観察システムの有用性を検証するために学内において大学生の男女17名を被験者としてシミュレーションおよび評価を行った.しかし,新型コロナウィルスの影響で,博物館におけるデモや評価実験は実施できなかった.

Strategy for Future Research Activity

令和2年度においては以下の研究を実施する予定である.
1)外形形状のみならず,体毛の色や模様をより実物に近づける.
2)博物館で展示するためのVRを用いた展示システムにおいて,複数人が参加可能なインタフェースを開発する.
3)博物館などで評価実験を行い,展示システムをよりブラシアップする.

Causes of Carryover

平成31年度に2台のHTC VIVEを接続可能なPCを購入予定であったが,ベースコントローラーの日本国内販売が遅れているため,PCの購入を見送った.そのため80万ほどの残額が生じた.
(使用計画)
平成31年度の残額と令和2年度の予算を合わせた約150万を,学会発表,調査旅費に30万,謝金に20万,PCとコントローラーの購入費に80万,論文掲載費10万,消耗品10万の購入に充てる予定をしている.

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 仮想現実空間における狼子を用いた ニホンオオカミの群れの移動観察システムの開発2019

    • Author(s)
      北中 浩之, 板倉 七海,原田 利宣
    • Organizer
      信学技報, vol. 119, no. 276, ET2019-55, pp. 43-48, 2019年11月

URL: 

Published: 2021-01-27  

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