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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Long-term dynamics of the community of soil algae in the vicinity of Syowa Station

Research Project

Project/Area Number 17K00520
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

大谷 修司  島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50185295)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 昌平  島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 助教 (20725593)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords南極 / 土壌藻類 / 培養株 / 形態分類 / 遺伝子解析 / 長期動態 / 昭和基地
Outline of Annual Research Achievements

研究代表者は南極昭和基地周辺から土壌環境の監視を目的として2000年~2008年の計9年のモニタリング研究を実施し,藍藻,黄緑藻,緑藻の79株の培養株を保存していた。しかし,分離された土壌藻類の培養株には形態からの分類が難しく属レベルで同定が留まっている種が多く存在していた。
土壌藻類群集の長期モニタリングの精度を上げるため、この3年間、藍藻、黄緑藻、緑藻の培養株について形態による分類学的研究(研究代表者)と遺伝子による系統解析(共同分担者)によって種までの同定を試みた。今年度は、黄緑藻Botryiopsis属とXanthonema属については、世界の培養株保存施設から培養株を取り寄せ、既存種と形態と遺伝子の比較を行った。形態からだけでは区別が難しい場合も、18SRNA遺伝子やrbcL遺伝子解析の結果と合わせることにより、種が確定できたり、未記載種であることが明確になった。緑藻Chlorella vulgarisは南極昭和基地産も他の地域の株と18SRNA遺伝子が一致し世界広範種の可能性が指摘できた。緑藻Bracteracoccusは 類似種が多く同定が難しい属であるが、18SRNA遺伝子解析から近縁種を判明することができた。
本研究3年間の分類学的研究の成果を9年の長期データと照合することで、今まで以上に昭和基地周辺の土壌藻類群集構造の変化を明瞭にとらえることができ、土壌環境による種組成の違い、同じ地点に継続して出現する種、年変動が大きい種、生物指標種が明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 南極昭和基地周辺土壌から分離された黄緑藻 Botrydiopsis属の分類学的研究2020

    • Author(s)
      大谷修司,林昌平
    • Organizer
      日本藻類学会第44回大会(鹿児島大学)

URL: 

Published: 2021-01-27  

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