2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Moon Photometer to Measure Aerosol Optical Thickness
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17K00531
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
内山 明博 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 特別研究員 (50354460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 拓 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (20313786)
松永 恒雄 国立研究開発法人国立環境研究所, 衛星観測センター, 研究センター長 (70302966)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 月の反射率 / エアロゾル / エアロゾルの月光観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
推定したエアロゾルの光学的厚さ(AOD)と可降水量(PWV)の妥当性を調べるため、開発したスカイラジオメーターを用いて昼夜の連続観測を行い、その測定値からAODとPWVの推定を行った。推定したAODとPWVをスカイラジオメーターとは独立した方法で測定されたものと比較した。AODに関しては高スペクトル分解ライダーとPWVに関してはラジオゾンデ及びGPSからのPWVと比較した。その結果、昼と夜の散布図はほぼ重なっており、統計的にも(95%信頼限界)ほぼ同等であることが分かった。また、日の出前後、日の入り前後のAODやPWVを比較し、夜間と昼間の連続性について調べた。その結果、340nmを除いて、統計的に、昼間と夜間の値の回帰係数の傾きは1、切片は0と見なすことができ(95%信頼限界)、昼間と夜間の値は同等(連続)であった。さらに、検定用のデータを取得したMLOに設置されているAERONETの結果と比較した。その結果、いくつかの波長で回帰式の傾きが1から大きくはずれるが、バイアスエラー、RMSEが、0.01以下であった。検定定数の精度が0.5~1%であることを考えると、AERONETと同程度の精度であると思われる。 装置の改造点、検定法、月の反射率の測定と補正、夜間のAODとPWVの推定値の妥当性について論文としてまとめ投稿した。査読後、受理された。 つくばでの観測値から月反射率の推定を試みたが、マウナ・ロア観測所に比べ誤差が大きく、海抜高度の低い都市近郊での測定では月反射率の決定は難しいと思われる。 北極域の極夜のエアロゾルを監視する観測網を計画しているグループの申し出で、測器の比較観測に参加した。
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Research Products
(2 results)