2019 Fiscal Year Annual Research Report
Study on utilization of activated fly ash as admixture for concrete
Project/Area Number |
17K00602
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
鵜澤 正美 日本大学, 生産工学部, 教授 (80571299)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | フライアッシュ / 活性化 / C-S-H / ゲル化 / 高炉スラグ / セメント / モルタル / O/Si比 |
Outline of Annual Research Achievements |
フライアッシュの活性化処理を試み、高炉スラグ微粉末を超える活性化処理方法と強度増進がフライアッシュの化学成分とどう関係するかを研究した。その結果、 1)FAは結晶質とガラス質が含まれており,ガラス質組成が強度増進を起こすポゾラン反応に寄与する.2)FA混合モルタルの圧縮強度とガラス質組成の相関性は材齢1ヵ月の供試体が適している.3)ガラス質成分は酸素/元素比で示すのがよく,決定係数R2が最も高い場合が0.729であった.この時の横軸は酸素と元素比をO/(Si+Al+Fe+Ca+Mg-Na-K)としたときであり,得られた回帰式は,以下の式で示される. y=-15.5x+70.2,R2=0.729ここでy: 材齢1ヵ月の圧縮強度[N/mm2]、x: O/(Si+Al+Fe+Ca+Mg-Na-K) 4)FAモルタルでの圧縮強度を考える上では、単にFAのガラス質の反応性だけでなくセメントの水和反応やFAのポゾラン反応も影響していると考えるべきであり,この複雑な系において元素の振る舞いを決定係数の高さから逆に推察・判断していくべきである.5)FAを飽和水酸化カルシウム溶液で処理しセメントに25%置換することにより,圧縮強度が未処理に比べ高めることができた.FAと飽和水酸化カルシウム溶液の固液比は重量で1:0.5,攪拌を行う時に使用する羽根はマリン翼を使用するのが最適である.また,FAの攪拌時間は3時間が最適である.6)最適処理後のFAの増加率を推定する場合,最も高い決定係数は0.875であった.この時の横軸はO/(Si+Al+Fe+Ca+Mg-Na-K)であり,得られた回帰式は,以下の式で示される.y=40.8x-63.7,R2=0.875ここでy:材齢1ヵ月の処理後FAの増加率、X: O/(Si+Al+Fe+Ca+Mg-Na-K)
の結論が得られた。
|
Research Products
(3 results)