2019 Fiscal Year Research-status Report
Study on economic indicators of sustainability accounting for the Planetary Boundaries
Project/Area Number |
17K00677
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
成田 大樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50746485)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 環境経済学 / 自然資本 / リスク・不確実性 / プラネタリー・バウンダリーズ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では特にリスク・不確実性の扱いに焦点を置きつつ、プラネタリー・バウンダリーズ概念と資本アプローチに基づく持続可能指標の統合を検討すること を目的とし、リスク分析を応用した概念的な経済数学モデルの構築及び数値計算を実施することとしている。これについて一般的な概念の検討を進めるととも に、具体的な事例の分析を通じつつ理論・方法論上の洞察を得ること等を目的として以下を実施した。 (1)不確実な気候変動を前提とした気候変動適応対策の経済価値評価をケニア の灌漑プロジェクトを事例に実施した。分析においては、不確実性下における経済的意思決定を評価するための手法であるRDM(Robust Decision Making)法を応用している。気候変動影響に関する基本的な評価結果については本年度中に論文として取りまとめ、RDMの分析についてはR2年度も継続する予定。(2)プラネタリー・バウンダリーズの一要素である海洋酸性化に関するリスク評価を含める経済評価の基本的な考え方について、ドイツ・アルフレッド・ウェゲナー極地海洋研究所及びキール大学の研究者(Prof. H.-O. PoertnerとProf. K. Rehdanz)と共に論文にまとめた。(3)プラネタリー・バウンダリーズの一要素であるエアロゾル問題について、シベリアの森林火災起源のエアロゾルをケースとしてその気候変動効果の経済評価を北海道大学らの研究者と共同で実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
事業開始直後に研究代表者(実質上唯一のプロジェクトメンバー)の他大学への転任があり、転任に直接関係する業務への対応、また新ポスト着任後に新たに実 施することとなった教育・学内管理業務への対応のため本事業に時間が割けず、進捗が大幅に遅れた。実施期間を1年間延長している。
|
Strategy for Future Research Activity |
R2年度が延長後の最終年度となり、所期の目的を速やかに達成するため研究を進めていく予定。
|
Causes of Carryover |
事業全体の進捗の遅れを反映して支出についても遅れが生じている。事業期間の延長を踏まえ、研究についてなるべく速やかに実施を図るとともにそれに伴う支出も行っていく予定。
|