2019 Fiscal Year Research-status Report
Resource Policy in Japan: An Environmental Policy History Approach
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17K00684
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
喜多川 進 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (00313784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 康 千葉商科大学, 人間社会学部, 教授 (10262388)
辛島 理人 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20633704)
小堀 聡 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (90456583)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 環境政策 / 環境政策史 / 資源政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,研究代表者がこれまで開拓してきた環境政策の歴史研究(環境政策史: Environmental Policy History)の手法に基づき,日本の資源に関連する政策の展開を考察しようとするものである。1970年代以降の日本の資源政策に関する歴史研究はこれまでほとんどおこなわれてこなかったが,環境政策・環境経済研究者,現代史研究者,経済史研究者,日本史・環境史研究者による研究グループにより,このテーマに多角的に取り組んでいる。 本年度は昨年度に引き続き,文書館および大学・研究所図書館にて本テーマに関係する重要かつ大量の史資料を収集し,それらの分析を精力的に進めた。特に今年度は,アメリカ合衆国およびカナダといった海外の図書館・文書館所蔵の史資料の収集をおこなった。これは日本の資源政策に関する史資料が海外にも所蔵されているためである。その結果,会議録,書簡,メモなどから有用なものを見出し,日本国内の史資料のみでは明らかにできない知見を得ることができた。と同時に,日本の資源政策におけるキーパーソンへのインタビューを引き続き実施するとともに,日本国内でのフィールド調査をおこなった。このような一次史料等文献と関係者のインタビュー結果をあわせることで,政財官,その他諸団体等の多様な主体による,産業政策,経済政策,外交政策,都市政策など関連する公共政策とのせめぎあいのなかでの広い意味での資源政策の形成過程を歴史分析から重層的に再構成しつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
4名のメンバーは,資料収集と分析に加え,精力的に著書・論文の公表と学会報告をおこなった。史資料の発掘も進みおおむね順調ではあるが,新型コロナウイルス感染症の深刻化等諸事情のため,補助事業期間を延長した。
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Strategy for Future Research Activity |
収集した文献の分析を進め,研究成果のとりまとめをおこなうとともに,研究成果の公表を進める。
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Causes of Carryover |
年度終盤に,新型コロナウイルス感染症の深刻化等の諸事情のため次年度使用額が生じたことにより補助事業期間を延長した。次年度への繰り越し分については,旅費,資料収集経費,論文の公表等の本研究実施のために必要な経費として使用する。
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Research Products
(14 results)