2020 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of Japan's Energy Policy Process - Factors to change the policy making process
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17K00688
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
稲澤 泉 立命館大学, 経済学部, 教授 (50752143)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 政策形成過程 / ACF / エネルギー政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍の中,研究時間が限定的となったものの,昨年度に引き続き,論文投稿を目標に,ACF(唱道連合枠組み)の活用可能性につき興味を有する研究者にて研究会を開催.13本の国内事例研究論文の分析と日本の政策形成過程に係る議論を重ね,ACF理論面の分析の深化を図った.この中で,本科研費研究の主たる課題の一つである日本の特殊要因およびACFの国内事例への操作可能性につき着目した.論文は令和2年9月に投稿し(Review of Policy Research Review:共著),令和3年2月に査読者コメントを得て対応中である(令和3年4月再投稿済). また,本年度も日本の原子力発電政策を含むエネルギー政策・環境政策におけるステークホルダーの認知状況を調査するべく,各種セミナーへ参加し情報収集を行うとともに,日本のエネルギー政策・環境政策の参照点となる欧州連合の取り組みにつき,欧州連合の専門家との間でオンラインによる面談やメール交換等により議論を行った. これらの国内研究会活動および欧州連合の研究者との間での協議によって,日本の政策形成過程の歴史的経緯の検討および欧州における環境政策の政策形成過程の進化に係る基礎的情報収集を進めた. 研究実績として,学会発表・論文上梓は実現していないが(上記査読待ち1件),欧州の政策形成過程につき欧州連合研究者が発刊した書籍を日本に紹介する書評を専門誌(グローバルネット365号)に投稿した(令和3年3月受付:令和3年4月発刊).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により,昨年度に終了した所属機関における学務業務につき引き続き一定の支援が求められたこと,また,欧州現地調査も中止を余儀なくされ,やや研究活動が停滞した.こうした状況下ながら,オンラインにて国内での研究会活動および欧州連合の研究者との間の協議を継続し,日本の政策形成過程の歴史的経緯の検討および欧州における環境政策における政策形成過程の進化に係る基礎的情報収集を進めた.学会発表,論文上梓には至っていないものの,上記の通り書評上梓など,基礎的な作業は進行している.
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度を延長後の研究最終年度として,(1)日本の政策形成過程上の課題を,文献,情報公開資料およびヒアリングによりとりまとめ,これと対比する形で,(2)欧州における政策形成過程での特徴について,文献による情報収集と,本年度に引き続く欧州研究者との間の意見交換によりまとめる.その上で,改めて日・欧州間の差異とその背景・要因につき,追加的な情報収集により結論を引き出すこととする.具体的なヒアリング等をオンラインベースにて効果的に取り行うべく,人的ネットワークを強化・補足しつつ研究を進める.
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Causes of Carryover |
コロナ禍の中で,研究活動が一定程度停滞したため,本年度の科研費の使用も限定的となったため. 来年度は,研究を効率的に進め併せて効果的な科研費の活用を進める.
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