2019 Fiscal Year Annual Research Report
Study on ecology, environmental improvement and environmental education using urban honey beekeeping
Project/Area Number |
17K00711
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
永瀬 彩子 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (80544535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 慎一 筑波大学, 芸術系, 教授 (40420913)
野村 昌史 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 准教授 (50228368)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 都市の生物多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)ミツバチの訪花場所の調査:2017年および2018年の4月から9月、東京都中央区屋上、江東区屋上、西千葉屋上、柏の葉キャンパス地上の4地点にて、ミツバチの訪花植物の調査を行った。ミツバチの花粉を月2回採集し、次世代型DNAシークエンサー技術を用いて、植物種を同定した。4地点で合計354種 (83科)の植物を訪花していることが示された。それぞれの養蜂箱周辺の半径500m内において、100m の調査地を15か所設定し、現地にて周辺の植生調査を行った。それぞれの地点で、リード数が多かったものから上位10種および最も高頻度で見られた植物種上位10種について調査を行った結果、24種が現地にて確認された。そのうち、63%が外来種、25%が園芸品種、13%が自生種であった。(2)屋上緑化のミツバチの訪花調査:2019年初夏、文献調査で得られた蜜源となる植物を 10種類(ポーチュラカ、カラミンサ、ヒメヒマワリ、ヒメイワダレソウ、センテッドゼラニウム 、キバナコスモス、シロツメクサ、ソバ、ヒメツルソバ、コスモス、リンドウ)を植え目視を行い訪花したセイヨウミツバチの延べ数を数えた。その結果、短期間に集中的に特定の種に訪花する傾向がみられ、カラミンサなど小さな花を多数つける種の方が好まれた。さらに、ミツバチは土壌を水源としても頻繁に利用していることが示された。(3)緑地の違いがセイヨウミツバチと自生種のハチの分布に与える影響:千葉市内の2つの公園施設内に花壇と野草地をそれぞれ2か所ずつ設定し、訪花したハチの個体数、種数、行動を2019年6月から10月調査を行った。合計21種のハチが見つかり、花壇の方が野草地よりも多様度指数と種多様性の値が高かった。野草地よりも花壇の方がハチ種全体の多様性に貢献することが分かり、都市に花壇を増やすことでハチの個体数や種多様性の増加が期待できることが示された。
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Research Products
(3 results)