2017 Fiscal Year Research-status Report
リスク予防と自立支援を基軸とした子育て主体者の成長支援モデルの構築
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17K00750
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
吉川 はる奈 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70272739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守隨 香 共立女子大学, 家政学部, 教授 (40770780)
尾崎 啓子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80375592)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 子育て / 子ども / リスク予防 / 自立支援 / 自己肯定感 |
Outline of Annual Research Achievements |
多様な子育て当事者にあった子育て支援を提案していくために、子育て当事者の成長と自立について、焦点をあてている。リスク予防を明確化して学ぶことで、子育て支援の支援対象全体を底上げし、知識を全体に広げることに寄与するとリスク予防と自立支援を中心に、子育てに対する前向きな意識はどのように生じるのか。子育て当事者全体の成長と自立には、リスク予防を明確化したうえで考えていくことが必要と考えられ、多様な対象への子育ての支援につなげられると考えている。 本調査ではまず、初年度としての研究の動向の整理と、予備的調査データ収集として、当事者の自立、特に核家族で乳幼児を育てている母親が子育てをどのように感じているか、特にどのようなときに喜びや困難を感じるのか、また仕事と子育ての両立についてどのように考えているか、両立のために必要なこと、就労していない母親は長く子どもと接することによりどのような困難や喜びを感じているかなどを整理検討し、実態に即したリスク予防に対する働きかけへの示唆を得ることを目的とする。 本年度は初年度であり、定義のための概念整理や研究の動向についても整理しつつ、予備的調査も着手した。1、子育ての喜びを感じるときとは具体的にどのようなときでどのように生じるのか、2、子育てでの親としての成長自立に対するイメージはどのようなものか、3、自己肯定感に関する意識等実際に、当事者にインタヴューを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究1年目であり、前提となる先行研究の整理や定義の整理、研究全体の再調整のためのメンバーとの話あいを行った。調査1として、子育て中の保護者へのインタヴュー調査を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
調査結果から、子どもの成長を実感できることで子育てに喜びを感じる母親の姿が見られており、子どもの成長や甘えてくる子どもの姿が、子育てに自信を持つことや親としての成長や自分を肯定することに繋がっていると考えられた。逆に子どもの成長を実感できないと、子育ての喜びを得にくいことも示唆された。日常の子育ての中で困ることは多々あるが、相談できる家族や仲間のサポートが母親にとって子育てをする不安を和らげていることが分かった。子育てにおける親自身の成長と自立について、データ数を増やして分析をより明確化して行う。またリスク予防という視点からもデータを収集していく。
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Causes of Carryover |
調査継続進行中であり、5月開催の学会発表で共同発表者の発表経費、参加費、ポスター作成費等の諸費用での使用が決まっている。
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Research Products
(2 results)