2021 Fiscal Year Annual Research Report
Search for factors that improve Breastfeeding conditions
Project/Area Number |
17K00761
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
廣瀬 潤子 京都女子大学, 家政学部, 教授 (40381917)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 授乳婦 / 食事調査 / 簡易型自記式食事歴法質問票 / 間食 |
Outline of Annual Research Achievements |
近畿地区にある母乳育児支援助産院に来院した 授乳婦(82名)を対象に研究内容の同意を受け、食生活アンケート、簡易型自記式食事歴法質問票調査を行った。対象者の年齢は、33.4±4.8歳、調査時BMI21.0±3.1、妊娠前BMI20.4±2.3、児の月齢は2.9±2.8カ月であった。 対象者の健康状態は97%が「非常に健康」「まあまあ健康」「普通」と回答したが、78%が「だるい・疲れる」などの症状を抱えていた。食事に気をつけている内容で最も多かったのは、「油ものを控える」、次いで「野菜を食べるようにしている」、「お米を食べるようにし、パンを控える」の順であった。食事に気を付けていると回答した者は82%で、気をつけていると回答しなかった者より、実際の食事摂取量では有意に飯の摂取量が多く、またダイエット経験が有意に多かった。一方、カルシウムやエネルギーをしっかりとることについて心掛けている人はほとんど見られなかった。 間食に関して、間食を1日に1回以上摂る者は46%、間食をしない者は10%であった。間食をとるタイミングで最も多いのは昼食と夕食の間であった。間食回数と摂取量との相関を見ると、エネルギー摂取量、脂質、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、コレステロールと正の相関、炭水化物、総食物繊維、不溶性食物繊維、銅と負の相関が見られた。 栄養教育では食意識も合わせて確認すると効果的であると考えられる。間食回数が増えるとエネルギーを補うことはできるが、食物繊維などの不足しがちな栄養素を補える間食を提案する必要があると考えられた。 同上施設において2017年から2020年に実施した自記式食事歴法質問票による食事調査を解析した結果(184名)では、野菜摂取量は同年代非妊娠期女性より摂取されていた。
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