2019 Fiscal Year Annual Research Report
Contemporary Livelihood Studies-Focus on the role of Seikatsusha who Connects Food (Consumption) and Agriculture (Production)
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17K00771
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Research Institution | Tokyo Kasei Gakuin University |
Principal Investigator |
上村 協子 東京家政学院大学, 現代生活学部, 教授 (00343525)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 現代生活学 / 生活者 / エシカル 倫理性 / 天野正子 / ライフサイクルリカレント / 想像力 / エンパワメント / コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
天野正子提案の、生活者視点の5つのリカレント社会「食が結ぶ都市と農業との共生型」「男女共同参画型」「環境循環型」「福祉循環型」「ライフサイクルリカレント型」をもとに、5章の構成で現代生活学とは何かを模索した。 1章の「食が結ぶ都市と農業との共生型」では日本と韓国の生活改善運動をとりあげた。100年前に始まった、生活改善運動に注目し、日本の食生活改善運動と学校・家庭の食教育をテーマに江原絢子が執筆した。また、日本の生活改善運動と同様な動きが韓国であったのか。朴卿希が韓国政府による農村部の食生活改善事業と栄養士教育の関わりの調査研究を推進した。 2章 「男女共同参画型」では『国際結婚した中国人女性農業者のエンパワメントプロセス』など女性農業者に注目し、ロウ・アングルの視点設定や思い込みを捨てた現場発想のエンパワメメントから「生活パラダイムとジェンダーパラダイムの融合」を探った。3章「環境循環型」では、2019年に成立し施行された食品ロス削減推進法に至る委員会議論をもとに、社会的想像力、エシカルなコミュニケーションとは何かをを探った。 4章「福祉循環型」では先祖になる:老いと死と生の循環がつくる福祉社会をテーマとした。若者たちは現代生活学セミナーや郷土料理、5章「ライフサイクルリカレント型」を、生活文化の世代間伝承による持続可能な消費の取組と、家族と国家の関係に注目して社会学と法学の融合を生活法学として試みた利谷信義に注目しまた「支え合うコミュニティ(co-supporting community)の共創」にむけた生活経営学の取組を取り上げた。 持続可能な社会をつくる現代生活学とは、未分化で包括性のある生活概念は、逆に、生活経験を振り返るには何らかの自省を伴う「倫理性のもつ強み」になるとした。
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Remarks |
現代生活学研究
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Research Products
(3 results)